はて?

どのあたりから記録していなかったでしょうか?

7月13日 田ノ岡三郎&福島正雄
7月29日 柴草玲&遠峰あこ
8月27日 寒空はだか・ナオユキ@千駄木古書ほうろう
8月29日 テツ渦・ララ渦

って感じで。
ほぼ一ヶ月ほどライブ空白期間がありましたな。
だって暑くてさあ。
8月17日もホントは高円寺までコーシ兄とモッキーを見に行くつもりだったんだけど、暑さのため頭痛で断念。
その他も、帰宅すると暑さ負けで寝てしまう日が続き、ネットから予約する・・・という行為もあまりしていなかった。
たのまれ仕事も多かったしね。
なんかワーカホリックな夏でした。
いや、まだ夏終ってない感ありありだけどな。

<7月13日 田ノ岡三郎&福島正雄>
ジャズナイトという触れ込みだったけど、そうでもないラインナップ。
田ノ岡さんのオリジナルもけっこうあったし、私の大好きな「ブルーゼット」もあり、でどこがジャズナイトやねん。
福島さんがアコースティックギターで加わってもジプシースゥイング、アイリッシュトラッド、ミュゼット・・・とどちらかというとワールドミュージックな感じ。カリプソ風の曲もあり。2人の音楽的なフトコロの深さに唸りながら呑むビールは美味し。お客さん少なくてさびしかったけど、逆にどえらい贅沢な時間を過ごさせてもらった気がする。この2人の生演奏をバックに呑んじゃったわけですから。ほんと気持ちよかった。
福島さんの自然体ぶりにも感銘。どのくらい自然体かというと、ステージ上でウーロン茶飲みながら演奏してて、ウーロン茶こぼすほど自然体。
流浪の朝謡ではなごみキャラの位置づけにあるお2人ですが、田ノ岡さんは犬キャラ、福島さんは猫キャラですね。

柴草玲&遠峰あこ>
横浜FRYDAYにて。それぞれFRYDAYで別々にライブはしていたみたいだが、引き合わせたのはここのマスターらしい。この日は二回目。私は一回目に行けなくて、今回初めて。でもこの2人の組み合わせは以外だったのだ。もし同じクラスにいても、友達になりそうにないキャラどうしだったから。
案の定、ほどよく他人行儀な2人。玲さんの毒気もいつもよりマイルドになっていて、その分「女」柴草玲より、「娘」柴草玲が強く出ていたのが興味深い。ドロドロした歌より、家族とか生活を思わせる歌が多かった気がする。2人とも、奇しくも自分のおばあちゃんを歌った曲を披露していた。死んだ後にしろ、死ぬ前にしろ、自分の孫に、歌を送ってもらえる人生って、人として最上級の人生じゃないだろうか。この2人のおばあちゃんは幸せだ。
あこちゃんの「ホーハイ節」、昔父が聞いてた民謡のテープに入っていたっけ。青森の民謡だったのか。彼女の語る挿話に少し涙ぐみそうになる。
この2人の組み合わせで思い出したのが高野文子のマンガ「るきさん」。
在宅ワーカーで世間とちょっとずれてて頼りなげに見えながら、意外としっかりもんでしたたかな面さえあるるきさんと、HanakoさんOLで流行に敏感、キャリアウーマンだけど、恋愛には意外と純情なところがあるえっちゃんの組み合わせ。るきさんがあこちゃん、えっちゃんが玲さん、である。
案外、いいバランスの会なのかも。秋にまた、この顔合わせはあるそうな。
さげまんのタンゴwith遠峰あこもチョー楽しかったです。

てなとこで。続きは後日。

ひさびさの谷中だより

えー・・・谷中外食事情でござんす。
ごぶさたですが、けっこう外食はしてないこともないんでござんす。
ただ、やっぱり自炊の比率が高いんで、ネタが少ないと言えば少ない、かも。
でもおすすめの店はちらほらと、ね。

<上海厨房 味楽>
千駄木の中華屋さん。ファミレス風の明るい店内で入りやすい。お料理二品とスープ・ごはん・デザートのセットが1,000円しないのがお得だと思う。味もなかなかです。私は鶏カシュー炒めがすきなんで、これとあと一品プラスご飯でビール飲んでまったりすることが多い。お客さんが少ないと、個室っぽい席に一人でも案内してくれたりして、テーブルも広いし、のびのびできる。ただ、ちょっとお料理の出来に波があるかなーという印象もなくはない。五目焼きそばが美味しいときとそうでもないときが。美味しいときの五目焼きそばは絶品。ちょっと焼付けて焦げ目のついてる麺に、とろっとした優しい味の餡かけ、うわああん、食べたい!

<味工房 パルミエ>
5月に山田晃士トリオが千駄木であったとき、ライブ後の食事どころを探していて偶然見つけた洋食屋さん。夜が早い千駄木で、かろうじてなんとか開いていたというだけで選んだ店だった、のだ、が!店構えの見た目は「スナックですか?」と思うような微妙な感じ。店内に入っても、壁の棚に山ほどボトルキープの焼酎のビン。ありゃ、期待できないかな、でもおなかに何か入ればいいやー、と席に着いた。Lの字型のカウンター。でも、ランチョンマットにきちんとセットされたお箸。カウンターの中で額に汗して仕込みをしていたらしい店主。ん、適当な店ではないのかも、と言う気配がちょっと、する。トイレを借りてみて、トイレもきれいにしつらえいるのを見ると、あ、意外と、意外かも、と。
11時頃、3人で押しかけ、こともあろうに3人ともバラバラの注文。つい「ばらばらですいません。」と謝ったりする私に「なんで?」という、ちょっときょとんとした店主の表情。さくさくっと手際よく、こともなげにビーフシチュー、ボンゴレスパ、和風スパがほとんど同時に目の前に。うわ!と思いながら食べてみれば、これがまた美味しくて!坂上二郎のようなフニャフニャしたムードの店主のキャラとともに、サービス業界の人間であるワタクシにとってこの件は強烈な印象が残ったのだが、あとで調べたらこのヒト、ホテルオークラの料理長だったヒトだって。そっかぁ・・・隠しても、にじみ出るものはにじみ出るのもんだ。わざわざ言わなくたって、サービスの質の高さって、わかる人間にはわかるぜ、マスター!。
カウンターの片隅には猫の写真。お客さんの猫だそうだった。修行の時代を経て、自分のリズムで仕事ができるようになったヒトの、心地よいユルサを感じる店であった。あたりまえにオイシイってすんばらすぃー

<ととや>
よみせ通りのおすし屋さん。前はいかにも古臭い「町のおすし屋さん」って感じだったんだが、リニューアルしてちょっぴりオシャレに。でもあまりに近所過ぎて、一人で行くには贅沢な感じがして行ったことがなく、先日寿司好きの母が上京したときに、ランチ目当てに初めて行って見たのだった。ランチのチラシ寿司を頼んでみた。美味い!ネタのひとつひとつが丁寧にしあげてあるのがわかるし、なによりイクラ!しょうゆ漬けでないイクラの美味さに感嘆した。ただ、ご飯の量が男のヒトには少なめかも、ですね。寿司メシはいい感じの固さで美味かった。
この日、ちょうど浅草の三社祭の日で、母が上京してきていることを話したら板前さんが「じゃあ、三社祭いかなきゃ!もったいないよ、せっかく来たんだから!」と強烈プッシュ。板前さんのおかみさん(?)も奥から出てきて、「えーと、これから浅草に行くには・・・・。」と、ルートのアドバイスまでしてくれる始末。結局行かなかったのだけど、私と妹と母の中では「あの板さん、自分が三社祭に行きたかったのでは?」という結論になった。なんか血の気が多そうで、お祭り好きそうな板前さんだったのよ、確かに。
何にしても、値段がはっきり提示してあるおすし屋さんなので、安心できるお店だと思います。お祭り好きっぽい板前さんとお話しするのも楽しいかも。

<弥々亭>
日暮里から御殿坂をあがったところにある超がつくくらいフツーの中華屋さん。いままで入ったことがなかったのだけど、一箱古本市の助っ人集会のときにここが会場になったことがあり、そのときに出た餃子のあまりの美味さ(ていうか、私の好みにぴったりな味だっただけのことですが。)とチャーハンの美味さ(普通のものが普通にオイシイ、という美味しさ)に感じ入り、その後も行くようになった店。餃子が私好み。皮は市販ぽいけど、中の餡が野菜の歯ごたえがざくざくして、肉もたっぷり入ってて、なんともまるまる太った餃子なの!あの野菜の多さが、宇都宮出身で餃子にうるさいワタクシをうならせるものがあった。谷中周辺では、私的にナンバー1の餃子ですね。とにかくあの、ざくざく感がいい。店の感じもきどらなくて落ち着く。あと、意外においしいメニューがカレーなんです。台湾風カレーって書いてあるからどんなのかな、って思ったら、細かく切ったジャガイモがとろけて、小麦粉でとろみをつけたっぽいなんとも給食風のカレー。ほっとする美味しさ。

<根津のタイ料理屋>
お店の名前失念。タイカレー、タイラーメンが目立つお店だけど、私が注目したのは海南風のチキンライスがあること。お店のヒトも感じいいです。

<だんだん>
夕焼けだんだんの下にある小さな焼酎バー。私としては、この店に行こうと思って行ったことはなく、駅に近いという場所柄、時間つぶしだったり待ち合わせだったり、そんなことでなんとなく使うことが多いんですが、この前久しぶりに行ってみて、焼きモノのたしかな美味しさにあらためてびっくり。豚バラの焼いたの、塩加減もちょうどよくって、美味かった。それと、つくね。予想外にスパイシーで印象的な味、オイシイ。今度はこの店に行くつもりできちんと行かねば、ね。基本的には焼酎にこだわりの店で、それはもうたくさんのメニューがあるんですが、置いてある数少ない日本酒に「吉乃川」が私的にはとても好みの味なんで、つい焼酎無しで終ってしまいがちではある。すまんです。

<Papas>
これもだんだんの下にあるカフェ。待ち合わせで初めて使ったのだけど、コーヒーが濃くて美味しかった。私はかなり濃いコーヒーが好きなので、普通に外で飲むと満足できないことが多い。まあ、外で飲むと好みに合わないのが普通なので、自分でいれるときに濃い目に入れるしかないよなー、と思っていたんですけど、ここのコーヒーはおもいっきりフレンチローストで美味かった。でも一緒にいった母には「ずいぶん濃いコーヒーだね。」って言われたんで、好き好きかも。お店の方の知り合いの手芸品とか置いてあったりして、アットホームな店。お店においてある本などから察するにフランス風のカフェをめざしているっぽいです。
ところでこの店、初めて行ったのにマスターに「あれっ、どこかで会ったことが・・・。」と言われた。いや、勘違いですって、マジで。

<シャレースイスミニ>
富士見坂を上がったところにあるスイス料理店。ログハウスにハーブガーデン、オープンテラスあり。どう考えても昼間に行った方がステキなお店に、行きがかり上夜、それも梅雨どきの豪雨の夜にご訪問。チーズフォンデュのコースを食べた。フォンデュにつけて食べるネタがパンだけ、というのがやや物足りず。ジャガイモとかブロッコリーがあるといいのに。とはいえ、パンのきれっぱしにとろとろのチーズをからめて、黒胡椒をまぶして食べるというのはなんともクセになる美味しさ。おなかの中でチーズが固まるよといわれても、ビールや冷たいワインをお供にバクバク食べたい。スイスワインも賞味。なんとも軽い味わい。チーズにぴったり合って至福。
お料理が素朴なんで飽きが来るヒトもいるかもですが、それもスイスのお国柄的な味わいなんだろうと思えば楽しめます。
フォンデュの食べ方の説明と、帰りのお見送りに出てきてくれたスイス人のオーナーもダンディでユーモアたっぷりでいい感じです。

<お茶とごはんや>
定食屋さん・・・・だけど、値段がわりと高いので、いままで敬遠していた店でした。でもこの前、意を決して入店。1600円のお刺身定食とビールを食してみて、たいへんにレベルの高いお店であることを知った私。定食とはいえ、メインディッシュのおかずの他に、3品も小鉢が出てくるんですよ!あと、御新香とお汁、デザートには果物。この日はスイカ。ビール入れても2000円程度で、ごはんもくるからおなか一杯だし、高くもないのかも。小鉢のお惣菜も作りたて感ありあり。作り置きで冷たいのではなく、ひじき煮なんかほかほか。ごはんはおひつに入って、お茶碗に軽く二杯分程度。けっこう食べられちゃいます。上質な日常ご飯、極上の普通メシ。フトコロに余裕があるときにまた行きたい。

そんなこんなで、まあ、お気に入りの店も続々増加中。
やっぱ、谷根千、レベル高っ!!!です。

流浪の朝謡@下北沢440

旅巡業のシメの今回のライブ。
流浪の朝謡のライブはいつでもいいのだけれど、ツアーから戻ってきた直後の雰囲気が一番ステキと思う。
もちろん技巧的にはばりばり超絶なんだけど、ただよう空気が適度にゆるくて、事前に打ち合わせしたのかしないのかわからないような混沌とした音の渦がいつの間にかぎゅーッとまとまって、骨太なサウンドが立ち上がってくる様はほんとにたまんない。
で、メンバーそれぞれがときどき、我知らず「楽しー!」って顔してニヤリとしているときがある。
それが見ていてほんとうに嬉しくなる。
で、みんな技巧的に上手い!というところからいい感じに一歩、過剰なんだよね。そこが絶妙。
うまいだけの演奏って、フュージョンぽくなっちゃってスリリングじゃない。
流浪の朝謡はみんな上手いのに、なんだろう、あのスリリングさは。

今回はなんだか楽器トラブルが多いライブで、開始して3曲目にドラムの皮が破れるという緊急事態。張り替えている間、アコーディオンを伴奏に旅巡業のこぼれ話を披露するコーシさん。たいへんなトラブルなのだが、結果的になんか得したような気分にさせられてしまったのはさすが。ドラム張替えが終ったときのロジャーさんの雄たけびもおもしろし。
かと思うと、たしかアンコールのときだったか、アコーディオンの田ノ岡さんが左手のバンドに何かあったらしく、いきなりジャバラを直接つかんで引っ張って演奏し始めた。なんだったのだろーか。そのあとかがんで修理していたっぽいので、もしかしてはずれちゃったのかも。
そういうことがむしろ、いいもん見ちゃったと思えてしまう。
音楽的に破綻することは一瞬たりとも無かったし。

意外とジャズのカバーが多かったのが意外。
山田晃士さんの声ってまったくジャズっぽくないので、彼がジャズやスイングを歌うと何か違う世界が生まれる。
もしかして、もしかしてこの感じ、かなり「歌謡曲」というものに近いのではないかしら。
どんなジャンルでも、自分の声で自分の歌い方で音楽と対峙するのが歌謡曲
曲の世界に合わせない。曲の方を自分の世界に引っ張り込んでしまう。
アイドルなんかそういうものだもんね。まあ、だとしても山田晃士さんの場合は極上の歌謡曲だけどさ。

いんやー、それにしても「アラバマソング」、圧巻でしたなあ。
迫力あって、でもどこかコミカルなところもあったり、胸に迫る言葉もあったり。
あの曲であんだけ魅せて聴かせるバンドがどれだけいるでしょーか。
みんなかっこよすぎます。大人です。やばいです。

山田晃士トリオ@千駄木ペチコートレーン

山田晃士と谷根千・・・うーん、似合わん。
なんせ江戸と昭和が息づく街ですけん。
と思っていたのですが、この会場となったペチコートレーンって喫茶店、ここだけなんかこの辺には珍しく西荻窪テイストなんですね。
アンティークっぽい内装にシャンデリアが下がっていたり。
そんなわけで、案外はまってました、山田トリオ。
いや、ぴったりだったといっても過言ではない。
ライブの中でコーシさんも言っていたが「パリのカフェみたい。」って、思える瞬間が確かに何度もあった。
ちょっと日本じゃないみたいな。
また、窓を背にしたステージだったので、唄いまくるコーシさんの背後を車のヘッドライトや、傘をさした通行人が行きかうのも面白く。
あまりの声量に、その通行人もときどき立ち止まって店の中を覗き込んでた。

ライブそのものはとっても良かったのだが、たしかにトリオの位置づけは迷うところなのかも。
「この3人ならではの音」ってのはいまのところ無いものね。
一人で出来ること、バンドで出来ること・・・それをわざわざトリオでやることもないわけで、そういうところをアーチストってのは考えちゃうんだろう。
音楽的完成度としては十分すぎるほどなんだが・・・常にベストエフォートを模索するところが山田晃士さんのステキなところ。
個人的にはこの3人では、シャンソンのカバーのときのサウンドが一番生き生きと聴こえた。「群集」とか「切符切り」とか。「PADAM PADAM」も。
だけど、今簡単にできちゃうことは、別に追求しなくてもいいことなのか。
難しいね。みんな上手くてなんでも出来てしまうからこそ、ベストの見極めが難しい。
でも観ている方は、あの固まりきってない感じがスリリングで面白いのよねえ。

と、長文書ける元気がないのでまたぽつぽつ続きは書く、のかも。(書かないのかも?)

しかし、思ったのは、福島さんってなんか、猫みたい。
女性だったら小悪魔つーか、魔性タイプだね、たぶん。
あ、色っぽいと言う意味ではなくて、次に何を言い出すかわからなくてはらはらするという意味で・・・はらはらしすぎて好きになっちゃいそう、という。

それから、田ノ岡さんのアコーディオンがいつものじゃなくてエクセルシアだった。
ダラッペに比べると微妙に直線的というか、単線!てな感じのドライさと、高音が弱いのに中低域で急に膨らむ音のクセ・・・を感じたが、やっぱりそれでもちゃんと「田ノ岡サウンド」になっていた。どこか人懐っこい音になるのね。やっぱ人柄かしら。

MCやライブ中、ライブ間の様子を察するに、山田晃士さんという人は意外に人間関係に心を砕くタイプらしい。
なるほど天秤座っぽいなあ、と思ったりした。美意識と理性とバランスと完璧主義の星座なのです。
自分の中だけでなく、自己と他者の間にあるものを常に見つめている、そういう星の人。

えーと・・・

書いてないのってなんだっけ?
田ノ岡三郎 バースデーライブ@Mandara2>
<ベローズラバーズナイト Vol9>
柳亭市馬 独演会@人形町
<渦24 「音渦」>・・・これはまりしろに投稿した。

あ、こんなもんか。
けっこう出かけていることが多かった気がするんだけど、アコーディオンの練習と一箱古本市関係のことが多かったんだな・・・。
あとはこまごまと、本業以外に引き受けているブログの更新やら何やら。
疲れてパスしたライブも多数。
柴草玲&遠峰あこ>もぎりぎりまで迷ったけど、朝から夕方までアコ関連の用事で出かけていたので、疲労のためアキラメ。

定演が終ったら少し落ち着くかもなー。

まあ、忙しいことはいいことだっ。

流浪の朝謡@下北沢440

1月に見て以来なので、ほぼ二ヶ月ぶりの朝謡。
またまた、超絶に良くなっててビックリ。ちょっと目を離しているうちにっ!!!
いつもこのバンドを見た帰り道は知人と「今回はすごかったねー。」って話をしながら帰るんだけど、毎回その前のライブよりレベルが上がっているので、「前回よりさらにすごかったねー。」って、毎回言ってる。毎回、上書きされる。

私にとってはそもそも山田晃士さんが好きだからという理由で見始めたバンドだった。
ボーカルがああいうアクの強い人だと、どんなバンドでも「ボーカル&その他」という感じになって、ボーカリストのワンマンバンド的な様相を呈する。
このバンドも私は「山田晃士とその他の人たち」っていう目線で見ていた。
山田晃士さんがすみからすみまでプロデュースしきってるような感じもあったし・・・・。
それが、あっ、変わったな・・・って感じたのは、昨年の「根無し草のメロディ」ツアーからの凱旋ライブのときから。
なんか、ゆるくなったのだ、いい意味で。
バンドのメンバー全員が、何かから解き放たれたように、肩の力が抜けていて、それぞれの味わいが強く出るようになっていたのだ。
なのに喧嘩しない。互いの音がかけひきして、とけあい、きそいあい、たたえあい・・・。
流浪の朝謡はセッションバンドみたいな性格が強いと思うので、バンドとして成長したというよりは、対等なミュージシャンどうしがいいグルーヴを生み出す距離感を発見した・・・って感じかも。
卓越したテクニックの上に「きれいに作りこみすぎない気持ちよさ」があるので、単に巧いなあ・・・だけで終わらない。
そして晃士さんのかっこよくありながら、同時にかっこ悪くもあるというハズシのバランス。
とんでもなく贅沢なバンドである。

今日はライブに行く前はドロドロに疲れていて、440に踏み込んだときにちょっと後悔していたんだけど、ライブ始まったらそんなこと忘れてしまった。
行ってよかった。目撃できて良かった、と思った。
そう、目撃する、って感じなんです。
今、この同じ時代に生きて、彼らを観ているということがすんばらしぃー。

アラバマソングのド迫力。
ミュージカル「三文オペラ」のクルト・ワイルの曲だそうで。
数日前にとある理由で「三文オペラ」のことを調べていたところだったのと、1月に出張で飛行機に乗った時に、機内放送で偶然ドアーズによるカバーが流れていたってことで、思わぬ符合ににんまり。
デビッド・ボウイもカバーしている。マリリン・マンソンもカバーしている。かなり難曲だと思いますが・・・・。

今回の山田語録
黒地に赤い水玉のシャツを着た田ノ岡さんを眺めて「三郎・・・三郎が・・・・てんとう虫に見えてきた・・・。」
ツボりました。いまだに、思い出し笑い。

ビデオジャーナル55

先日、田ノ岡三郎さんのお誕生ライブに行った帰り、お笑い仲間(笑)の人たちと帰りにコーヒーを一杯。
そこでみうらじゅんの「プログレ復活計画」の話題になった。
NHKの番組の企画である。そのことは私も知っていて、気にはしていたのだが、話をしているうちにどうやらすっかり、一番のオイシイところは見逃してしまったらしいことが判明。く、くやしいー。
プログレってどんな音楽?」と尋ねられ、私は「クラシックのようなモチーフをロックで表現したもので一曲が長い。」「自然とか神話とか伝説とか、そういうテーマが多い」「ドラマチックで大げさ」というような説明をしたんだけど、その企画の中ではみうらじゅんプログレを端的「びっくり」「大げさ」「わかんない」と片付けていたらしい。(あとで調べた。)
コアなプログレファンにとってはこれだけの言葉で片付けられてしまうのは不満かもしれないが、クロスオーバーな音楽好き(節操が無いので何でも聴く)な私にとっては、「あー、たしかにそう言われても仕方ないかもー。」という感じ。

私もプログレをよく聴いた時期があるが、リアルタイムで流行ったのは1960年代後期から70年代前期なので、そのころ聴いてたわけではない。
きっかけは1989年ごろ、当時筋肉少女帯のファンだったこと。
なんかの対談である曲について記者の人が確か「サンフランシスコ」という曲のイントロを「あれってまんまELPだよね。」って言ってて、それでメンバーがウケていた・・・ということがあったためである。
元ネタアーチストとしてELPを聴いて見たら、元ネタの方がぜんぜんクールでかっこよかったので、すっかりそっちへ。
だから、CDで聴けるようになってから、カタログ的に聴いてみた・・・というジャンルの音楽。
けっこうはまったので、「頭脳改革」聴きながら埼京線に揺られて仕事に通ったりしてた。

というわけでなんとなく、プログレといったら個人的に思い出す人たちを選んでみよう、などと。

まずはELP
私にとってはキースエマーソンの鍵盤プレイにつきるのであるが、この人たちの音楽はプログレにしては意外と難解ではない。
代表曲「タルカス」なんか「かいじゅうがあらわれた。もういっぴきかいじゅうがあらわれた。にひきはたたかい、まけたほうがなきながらさっていった。」って話だもん。私は「ELPゴジラ」と呼んでいる。

それからジェスロタル。
イアン・アンダーソン。一本足奏法でフルートを吹きまくる「狂気のフラミンゴ」あまりの変さに、ガーンときた。
プログレに分類されることが多いけど、実はプログレに分類されるような楽曲をやっていたのは一時期らしい。
活動開始、1968年でいまだにワールドツアーなどやってるそうで。
何しろイアンの魅力は、顔・・・顔です、顔。顔、見といてください、ずっと。
大げさ、演劇的、あふれるケレン味・・・・なんてステキなんでしょう。ん、私の大好きな、誰かに似てないか?
曲はけっこう美しくかっこよいのに、日本ではあまり人気が無かったらしい。イアンのルックスが原因との説あり。(浮浪者みたいで不潔っぽいんだって・・・そんなぁー(泣))

そして・・・これをプログレと認識したのは最近なのだが、今を去ること12,3年前、東京タワー蝋人形館に遊びに行き、館内のBGMにかかっていたのがずーっと印象に残っていた曲。
タイトルもアーチスト名もわからず、曲の全体的な感じしか記憶していなかったので探しようがなかったのだが、何か他のことを調べていて、偶然ネットで発見したのだった。
それが「CAN」の「Oh Yeah」。ドイツのプログレバンド。この手の音楽を「クラウトロック」(クラウトはザワークラウトのクラウト。ドイツだから。)と呼ぶということを知ったのも最近。

さて、「びっくり」「おおげさ」「わかんない」には当てはまったでしょうかね?