ビデオジャーナル55

先日、田ノ岡三郎さんのお誕生ライブに行った帰り、お笑い仲間(笑)の人たちと帰りにコーヒーを一杯。
そこでみうらじゅんの「プログレ復活計画」の話題になった。
NHKの番組の企画である。そのことは私も知っていて、気にはしていたのだが、話をしているうちにどうやらすっかり、一番のオイシイところは見逃してしまったらしいことが判明。く、くやしいー。
プログレってどんな音楽?」と尋ねられ、私は「クラシックのようなモチーフをロックで表現したもので一曲が長い。」「自然とか神話とか伝説とか、そういうテーマが多い」「ドラマチックで大げさ」というような説明をしたんだけど、その企画の中ではみうらじゅんプログレを端的「びっくり」「大げさ」「わかんない」と片付けていたらしい。(あとで調べた。)
コアなプログレファンにとってはこれだけの言葉で片付けられてしまうのは不満かもしれないが、クロスオーバーな音楽好き(節操が無いので何でも聴く)な私にとっては、「あー、たしかにそう言われても仕方ないかもー。」という感じ。

私もプログレをよく聴いた時期があるが、リアルタイムで流行ったのは1960年代後期から70年代前期なので、そのころ聴いてたわけではない。
きっかけは1989年ごろ、当時筋肉少女帯のファンだったこと。
なんかの対談である曲について記者の人が確か「サンフランシスコ」という曲のイントロを「あれってまんまELPだよね。」って言ってて、それでメンバーがウケていた・・・ということがあったためである。
元ネタアーチストとしてELPを聴いて見たら、元ネタの方がぜんぜんクールでかっこよかったので、すっかりそっちへ。
だから、CDで聴けるようになってから、カタログ的に聴いてみた・・・というジャンルの音楽。
けっこうはまったので、「頭脳改革」聴きながら埼京線に揺られて仕事に通ったりしてた。

というわけでなんとなく、プログレといったら個人的に思い出す人たちを選んでみよう、などと。

まずはELP
私にとってはキースエマーソンの鍵盤プレイにつきるのであるが、この人たちの音楽はプログレにしては意外と難解ではない。
代表曲「タルカス」なんか「かいじゅうがあらわれた。もういっぴきかいじゅうがあらわれた。にひきはたたかい、まけたほうがなきながらさっていった。」って話だもん。私は「ELPゴジラ」と呼んでいる。

それからジェスロタル。
イアン・アンダーソン。一本足奏法でフルートを吹きまくる「狂気のフラミンゴ」あまりの変さに、ガーンときた。
プログレに分類されることが多いけど、実はプログレに分類されるような楽曲をやっていたのは一時期らしい。
活動開始、1968年でいまだにワールドツアーなどやってるそうで。
何しろイアンの魅力は、顔・・・顔です、顔。顔、見といてください、ずっと。
大げさ、演劇的、あふれるケレン味・・・・なんてステキなんでしょう。ん、私の大好きな、誰かに似てないか?
曲はけっこう美しくかっこよいのに、日本ではあまり人気が無かったらしい。イアンのルックスが原因との説あり。(浮浪者みたいで不潔っぽいんだって・・・そんなぁー(泣))

そして・・・これをプログレと認識したのは最近なのだが、今を去ること12,3年前、東京タワー蝋人形館に遊びに行き、館内のBGMにかかっていたのがずーっと印象に残っていた曲。
タイトルもアーチスト名もわからず、曲の全体的な感じしか記憶していなかったので探しようがなかったのだが、何か他のことを調べていて、偶然ネットで発見したのだった。
それが「CAN」の「Oh Yeah」。ドイツのプログレバンド。この手の音楽を「クラウトロック」(クラウトはザワークラウトのクラウト。ドイツだから。)と呼ぶということを知ったのも最近。

さて、「びっくり」「おおげさ」「わかんない」には当てはまったでしょうかね?