ビデオジャーナル53

最近、無くなったのかな?イメージソングっていうやつ。
いわゆる映画のPR用の楽曲。CMなどには多用されるくせに、本編を見るとどこでも使われていなくて拍子抜け。
あと、日本公開版だけに使われいる曲とか。
ほんとにものすごく多かった気がするのだが、いつの間にかすたれてしまったのは、昔の方がいろいろ抜け穴があったのか?
のっかって儲けちゃおうっていうのがやりやすかった、とか。

そんなイメージソング、意外なすごいバンドがやっていることもあるようだ。
私、おとといまで知らなかったのだけど、ジャッキーチェンの「酔拳」のイメージソングって、「四人囃子」だったのね!
四人囃子はその筋では有名な日本のプログレバンドでございます。
ジャッキーチェンの場合、日本公開版のみのイメージソングはいくつかあるみたいだが、インパクトもクオリティはこれがダントツ。
私、ジャッキーチェンの映画はそんなにすきでもなく、「酔拳」も弟につきあって一回しか見てないのに、この曲は覚えていた。映画そのものの雰囲気とはまるで合っていなかったのも印象に残っている。映画はコミカルなので、いかにも香港の歌謡曲的なノリの曲の方がぴったりな感じだった。

そしてB面の曲も四人囃子。こっちの曲、好きだな。
歌詞がなんとも。風来坊の気楽さを歌っているようでいて、そこはかとなく無頼さ、ニヒルさが。
帰るところが無い感じ、守るものも無い感じ、コレってなんとなく、70年代っぽい。
しかし、ニヒルって最近聞かない言葉だな。今の時代こそニヒルそのものだと思うだが、案外世の中はウェットなものの方が権力を持っている。

この2曲が、ジャッキーチェンのカンフーアクションコメディ映画のイメージソングになった経緯が謎・・・。

さて、ついでに四人囃子の曲も何曲か見てみた。やっぱりこの曲が一番印象的。↓