ビデオジャーナル52

昔からアニメやドラマを録音して、その音やセリフを切り張りダビングしてぜ楽しむ遊び方はあって、そうして作ったカセットを「MADテープ」なんていうらしいのですが、世の中進みましてIT時代(笑)、MADも進化し、映像、音楽を自由に組み合わせて遊ぶことは「マッシュアップ」なんて呼ばれているようです。
んで、そのマッシュアップにも定期的に流行が生まれるようなんだけど、私自身主にその震源地となるニコニコ動画をこまめにみているわけでは無いんで、気づいたときにはもうブームは去っていたりして、「うわー、これ何?おもしれー!」と思ったときには、すでにネット上では古い話題になっているのかもしれない。
それを承知で紹介するのは1年前くらいに量産されたらしい。「吉幾三マッシュアップ」である。吉幾三の「俺ァ東京さ行くだ」のボーカルをいろいろな曲にのせてみたもの。そもそもラップなので、偶数のビートならば大抵のロックやポップスにはノルわけだよね。けっこう万能素材。
あとはマッシュアップ作者の選曲のセンスが勝負。ネット上にはこのネタが数限りなくあふれているので、ぜひYoutubeあたりで「吉幾三」で検索してみていただきたい。世代や好みによって楽しめる曲が違ってくると思うので、私が面白いと思っても、他の人には「ん?」っていうこともあるかもねー。いろんなのを見てみたけど、私は原曲をいじりすぎていないシンプルなタイプのマッシュアップが気に入りました。また、バックの音は薄い方がIKUZOラップの味が出やすくて良いようでした。
私は80年代育ちなので、これがイチオシ。あのベースラインに絡む東北訛りが意外なほどぴったり。↓

これは意外すぎて笑いました。IKZO Meets Fusion!フュージョンって今、死語だし!

ちなみに私、もともと吉幾三はソングライターとしてかなり優秀な人だと思っていて好きな曲も多いので、決してバカになぞしてはおりません!CMソングだって、彼の曲は一度で覚えられ、つい口ずさんでしまうようなメロディラインが多い。新日本ハウスにしても、ワークマンにしても、NHKの温泉番組「ふだん着の温泉」のテーマにしても。なんか、日本人としてついつい、どこか懐かしい気持ちにさせられてしまう曲に声。堀内孝雄が唄いそうなバラード演歌もよく唄ってるけど、この人が歌うとぜんぜん違うんだよなー。泥臭くて温かく、味がある。んで、やっぱ上手いよ、歌。何歌っても説得力あるもの。
いろいろいい曲があるんだけど、まあ、ここはとりあえず、マッシュアップの原曲の方を載せておきます。当時、外回りの現場監督だったためラジオ親父だった父(移動が多いのでお供がカーラジオ)が「最近流行っているおもしろい曲がある。」とうれしそうに教えてくれたのを思い出す。うーん、ちゃんと見てみるとリズム感いいなあ。そしてラップなのにきちんと聞き取れるボーカルがすごい。