9月4日 ナオユキ@下北沢Bigchief

以下、このまんま「まりしろ」に送る予定。

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各方面より熱心なオススメをいただいていたナオユキ。
諸事情により「ひとり渦」を見逃した私に、この小さなニューオリンズ風のバーでのライブは朗報でありました。開演の夜8時よりちょっと前に着くと、お客さんは4,5人だったでしょうか。徐々に増えて、それでも15人くらい。そんなこじんまりと濃密な空間で、私はナオユキ初体験をしたのでした。

ほぼ時間通りに店内にヌーと現われ、ボソボソと語り始めたハンチングにヒゲの小柄な男。おお、噂どおりの、いや聞きしに勝るローテンション。ちょっとお疲れ気味だった私、最初のうちはときどき睡魔が・・・。
しかし、いつのまにかシンクロしていき、電車内での大阪のオバチャンエピソードのあたりでは爆笑している自分がいてびっくり。
そしてシンクロ率が120%に達しようとするときに、まさかの下ネタ!それもかなりえげつないヤツ。あんな言葉こんな言葉もオブラートに包まず、そのまんま。以前仕事で変態バー(と言っていたような気がする)で仕事をしたとき、そういうところでできるネタも無いといけないだろうということで作ったのだそうです。そのため、ちょっとアブノーマルなのが多かったのですが、かなりメーターが振り切れた下ネタだったため切れ味良く、むしろスマートでした。
臨界点を超えた下ネタはもはやファンタジー。他人事として笑えます。
オチはたいていナオユキさんが情けない目にあって終っているのもよかった。こーゆう話は最終的に芸人さんが泥をかぶってくれないと後味悪いからね。

10分ほど休憩を入れての後半。会場全員からひとつずつお題をもらって、それを元に話をするということになぜか決定。端からお客さんに思いついた言葉を言ってもらうことになった。でもお客も心の準備が無いもんで、お店の中にある目に付いた物体を言うのでお題がどうしてもシュールに・・・。そのたびナオユキさんが「なんでそんなもん置いとくんや!」と店の人に怒ったり、悩んではタバコや酒に一瞬逃げる姿もまた可笑しい。で、なんだかんだ言いながらも結局きちんと全員に聞いて、反則ギリギリながらすべて織り込みました。えらい!
こんな感じで、ゆるゆるダラダラ繰り広げるトークにすっかり大笑いさせられて、気がついたら二時間経ってた!確かにじわーっと来ました。オススメしてくれた皆さん、ありがとう。

終わった後ちょっとだけ歓談タイムがあったのですが、そこで聞いたナオユキさんの声はネタのときに比べるとワントーン高く、喋り方も明るかった。やはり舞台の上でみせてくれる姿は、どんだけ素に近く見えても「芸」なんですねえ。じつはたいへん礼儀正しい人でした。

ところで下ネタは普段は滅多にやらないとのこと。今回のライブは常連のお客さんが多かったので、いつもは演らないネタをやろうと考え、そのようなことになったらしい。初体験だというのに貴重な場所に居合わせてしまったー。
ちょっと嬉しい。