開き直ってまとめメモ

もう単品で長い日記を書くのはなかなか難しい日々です・・・。
メモっておきつつ、徐々に書き足してゆくよ。
<音頭ナイト@青い部屋
先日行った「寄席ごっこ」でチラシをもらって、実は音頭好きの私は気にしていたのだが、その後何日かしてmixiの知人の日記を見てびっくり。なんか関係者じゃん!ということで、この知人がまた昔からストレンジな漁盤家なヒトでありましたので、興味を引かれ行ってみることに。渋谷、青い部屋までの道すじはなんか殺風景でさびしかったなあ。途中で追いはぎに会いそうなムード。それはさておき初めて足を踏み入れました青い部屋。その名のとおりステージ背景には青いバラのイラスト、そして椅子・・というかラウンジチェアはゼブラのプリント、となんともデカダンな空間なのだが、この日は天井からいくつも赤提灯がぶら下げられ、フロアには大きな和太鼓に風船釣り。ライブというより夏祭りイベントのようなものだったみたい。ちょっとエキセントリックな浴衣ギャルがいっぱいいて、それも同じような髪型に付けまつげで「何事だろう?流行ってんのかな?」と思っていたら、彼女達はあとで出演したバンドの子たちだったようだ。会場に入ったときは、アネクビ・マクライというサイコビリーバンドが演奏していた。デス声でキワモノっぽいけど、ビート感はなかなかのモンで。この人たち、MCのときにアネクビ語という独自の言語で喋る。まあ、ハナモゲラ(古い)みたいなものでしょうか。それに会場の客が適当なアネクビ語で答えていたりするのが面白かった。で、彼らの次に私のお目当て、遠峰あこと爛漫社中。「東京節」「ソーラン節」「おてもやん」などなどをかわいくちょっとパンキッシュに。バンド編成は初めて見たけど、バックを固める方々が大人な感じでよい感じ。オリジナルも半分くらい演ってたけど、こういう場だったら、もっと耳馴染みのある既存曲を多めにやった方が盛り上がったかも。にしても、ヤンキー風味にならないポップな民謡バンドって唯一無二なんで、がんばってほしいぜ、応援してるぜ。あこちゃんのステージのあと、私の知人のDJタイムであった。この日はそのタイトルどおり「音頭」だけを流す日。いろいろと面妖な音頭モノを集めて流していましたが、やっぱ決定版は今話題のあの方の「○○P音頭」でしたかね。その後もレア音源満載だったみたいだけど、私はちょいとタイムリミットのため帰って来てしまいました。残念。あ、このイベント、複数の知り合いからオススメをうけているハッチハッチェルバンドも出演だったのだけど、私が行ったときは彼らが出演終わった後だった。これも残念。

<「松元ヒロひとり立ち2009ひまわり編」>
松元ヒロさんのステージは渦で15分くらいみたりとか、誰かのゲストでちょっと見たりとかだけだったのだけど、何かの打ち上げのときにたまたま同席し、呑めば呑むほどに芸に対して熱く語る人になっていく様を見て、「こりゃ、この人の舞台は一度がっつり見ておかないと。」と思うようになった。中野ZEROホール。おもったより大きな空間で驚く。ステージの右端に机と洋服掛け。そこを楽屋に見立てて着替えたり(上着を脱ぐくらいだったけど。)水を飲んだり、髪を整えたり。「楽屋に引っ込むとその間に帰ってしまう人がいるので。」って言ってたけど、これって実質出ずっぱり。つまりずーっとずーっと舞台の上にいるってことだ。出し物はスタンダップトークが中心。政治がらみの話もあったり皇室ネタもあったり、時事ネタな話題が多かったが、ヒロさんは別に世相を斬るという感じではない。「世相を斬る」って言葉にはちょっと「キミたちが言いたいことを代弁してあげる」というようなおごりが感じられるけど、ヒロさんは斬っているのではなく、芸を通して自分の言いたいことを言ってる。そこがいい。チラシに木村万里さんによる「および腰にみせかけてきちっと言いたいことは言う」ってコピーが書かれていたけど、まさにぴったり。一人芝居、マイム、モノマネなど交えながら、基本的にはトーク一本でまとめられた舞台だったが、楽器も無くゲストも無く1時間半、人の気をそらすことなく喋り続けるってすごい。それにぜんぜん息切れしないし!やっぱ芸は体力あってこそのものなのだなー。芸人の限界が見えてしまったとき、それがノイズになって芸の本質なんてかすんでしまうもの。蟹工船の語りおろし、面白かったなー。皇室テーマパーク、いいじゃないか。夏祭り、しんみり。

ガンダム講談会 カ・ナガ・ワー方面軍>
親達の世代だと「忠臣蔵」「国定忠治」みたいに誰でも共通の教養のようになっている物語があって、いろんな芸能がそれをベースに作られて行ったりした。そこでの名セリフも名シーンも常識であるかのように知っていて、同じ世界観のベースも共有している。自分達の世代にそんな物語が無いか、と考えたときに、意外とそれは「ガンダム」なのではないか?と思い当たった。けっこう最近テレビのお笑いでもガンダムネタ見かけるし。アニメに「名セリフ」という概念を発生させたのも、この作品からではなかっただろうか。そんな考えにシンクロするように、所用にて出かけた先の芸能花伝舎でこの「ガンダム講談」のチラシを発見。こりゃー、呼ばれてるね。ってことで行ってまいりやした。会場は中華街に程近いチャイハネの地下。中に入ればジオン軍の扮装・・・といっても肩のケープ?部分のみだけど・・・の30代前後の男性スタッフが喜々として受付などやっている。お金を払うとジオンの階級証を模した手作りバッジをくれた。何回も通うとだんだん階級が上がっていくんだそうである。また、スタンプカードも凝ったのを作っていて、もうガンダムの世界観で遊びまくっている。楽しいんだろうなぁ。やはりジオン装束のジオン女子高なる女性スタッフが、ノベルティのTシャツを購入した人に「ジークジオン!」と言ってくれる。わおー、かなりオタクっぽい匂いのするイベント・・・。
最初は前座としてふつうに古典講談。宝井琴柑という女の子。この会場でこれは勇気がいるのでは?という心配をよそに、明るく闊達に無難に語りきる。そしてお次は「ガンダム講談」旭堂南半球という講談師である。着物は紋付だが、良く見ればジオンの紋!うわー・・・と思っていたけれど、語るのを聞き出すと、そんな気分も消えてなくなった。ちゃんと「講談」してるじゃん。そもそも講談は軍記物を語るという背景をもった芸能。ガンダムを軍記として解釈するという試みは面白い。でもこういうのって中途半端にやるとガンダムにも講談にも失礼な結果になってしまうもの。どちらについても一定水準以上のスキルを有していないと単なるオタクの悪ふざけ。しかし、南半球氏、なかなかうまくいっている。モビルスーツの姿は鎧の装束を説明するときの手法で語り、戦闘シーンは壇上でひとりでBGMからセリフから効果音からすべて受け持って大立ち回り。モビルスーツの歩く音など、いちいち違うのが細かい。ギレン総統の演説、すべて諳んじてみせる。こうして聞くと、ガンダムはけっこう時代がかった台詞回しが多いから、こういった古典芸能の世界観にもすんなりなじむのね。この日はガルマが死ぬ話と、アムロとランバラルが出会うエピソードでした。
さて、合間に色物としてガンダム紙きりというのがあったのだが、紙切り人は芸人ではなく、素人。そして一緒に壇上にあがったジオン女子高の4名の女の子も素人・・・ってことで、これが想像を絶するグダグダの時間・・・。給湯室かはたまた女子ロッカー室での会話ですか?みたいなとりとめのないおしゃべりをバックに繰り広げられる高レベルの紙切り・・・。んー、妙な時間・・・。演芸慣れしている人にはもしかして許せないひとときかもしれないけど、案外これはコレでオタク男子には楽しいのかもしれない。お気に入りの子をひとり決めてさ、「あの子はほんとうはこんな子。僕だけがわかっている。」みたいに思ってさ、それぞれ各自のブログがあるようだから、そこに「今日の髪型は○○でしたね。かわいかったです。」とかコメントしたりして。妄想素材の提供というエンターティメントもありかも。(悪い意味では書いてないです。誤解されたらごめんなさい。)いろんなエンターティメントがあるものだね、まったく。ガンダム講談はよくできていておもしろかったので、連続物でもあることですし、また行っちゃうことでしょう。

<ねり渦・あつ渦>・・・これは「まりしろ」に送ったやつを転載だ!
30日の昼夜、「ねり渦」は「渦」らしい軽やかさにあふれた会でした。私のイメージの中の「渦」らしいライブって感じ。 軽やかなのは、みんなきちんと作り込んで来ているから。 こっちは安心して身を任せてられるのです。
やっぱり涙と鼻水で死にそうになるほど笑ったのはだるま食堂でした。 女ドリフと呼ばせてもらおう。
高山広さんもイイ。ムダにいい男なところがまた素敵。
だめじゃん小出さんの山の手線を題材にした鉄道ネタも、東京でしかできないネタでしょうけど、むしろ東京であのネタを聞く快感ってすごいです。でも、なんで日暮里でみんな笑うんじゃ!と日暮里在住の私は複雑な気持ちでもありました。。
スセリさんは脚本力に磨きがかかっている!いつも思うのですが構造が落語っぽい。噺家さんにスセリさんの台本を落語として演ってもらうと面白いだろうなあって思いました。

夜「あつ渦」はもう発狂しそうに爆笑しまくり。 作りこみの逆で、何がおこるかわからない不安感が気持ちよい。清水宏さん、最初はあまりに汗っかきなのとその目力で、気持ち悪いとか怖いとか思っていたのですが、なんだかかわいく見えてきました。彦いちさんとの関係がなんとも、イイです。豪快そうでいて、Blogなど見ますとけっこうきちんと返事を書いていたりして。狂気と律儀が同居する清水宏、いーです。