またまたまとめメモ

忘れないよーに!ここ最近観たもの。

・4月18日 BellowsLoversNight Vol.8
おなじみ、恒例のアコーディオン専用ライブ。ゴリゴリのバンド編成が多かった昨年に比べると、小編成のユニットや機動性のある楽器のバンドが目立った。このライブのネックは次の出演者の機材が多いとセッティングに時間がかかり、演奏と演奏の合間に時間が空いてしまうことであった。まあ、そこはキリンビールの協賛ってことで、会場内のバーにてビールを飲んだりすればよいのだが、それでもネ。そういうことが理由かわからないが、身軽な組み合わせが多かった印象。あと、東欧からヨーロッパ系の音にちょっと偏ったかなって感じも・・・。でも基本的にアコーディオン好きはそっち系が好きだから、まあいいのかも。田ノ岡さん、あいかわらずさりげなく存在感強し!彼が音をつむぎ始めると、ステージに求心力が発生する。決してバリバリに弾きまくるタイプではないのだけど、さらーっと耳に入ってくる、音楽の風を起こせる人。あと、マイノリティオーケストラも印象的。いわゆるアラハタ女子ばかりのヘンテコジプシー音楽だそうだが、音楽的にしっかりしているのもさることながら、見た目に子供子供しい感じもまだまだあって、そこがイイのでした。衣装もポップで可愛いし、なんともガールズブラボーなバンド。要注目。ちなみに、リーダーの小春ちゃんをここで私が目撃したことにより、不思議なご縁で後日お仕事をお願いすることになったのでした。
その他、ポカスカジャン、アコる・デ・ノンノン、そして数学者の秋山先生がとてもヒット!だったのですが、これはまりしろに書いちゃったので、そっち読んでね。
http://marishiro.cool.ne.jp/kaguyahime/ground/876-900/ground-887.html
・5月3日 渦21・昼と夜
最終日の昼夜を通しで。昼は神田茜さんから始まり、ペーソス、上野茂都など、ローテンションな出演者が多く、まったり。そんな中、テアトルエコーの女優さん3人のユニット「普通の女」がオオタスセリさん作のコントを演ったのがおもしろかった。スセリさん本人が出てしまうと、どうしても登場したときからすでにスセリ色がついてしまうので、台本のよさが本人のキャラクターの影に隠れてしまう。こんな風に他の人がやってくれた方が作品の意図がストレートに伝わるので、面白いもんだなーと思った。夜はずっしりと持ち重りのするような見ごたえのあるコントやトークばかりで、もしかしたら一番「渦」らしかったのかも。永さんが前説みたいな立ち居地でオチのある小さな話を2,3やって引っ込み、中村まり子さんの一人コント「もしもし母さん」。コントではなく、一人芝居ですね。ずしーん、という感じ。高山広さん、初めてみたけど面白かった。通夜の夜、喪主である友達をなぐさめたくて二人きりになれるのを飲みながら待っていたがなかなか他の客が帰らず、そのうち飲みすぎてベロベロになってしまった男の悲喜劇。この男もいいヤツなら、友達もいいヤツなんだろう。「励まさせてー。なぐさめさせてー。」と叫びながらも、布団を敷かれ寝かしつけられてしまう男のマヌケさと可笑しさ、いちまつのペーソス。ラストの清水宏さん、ちょっといままで生理的にうけつけないタイプだったんですが、今回でちょっと見る目変わりましたね。おもしろい!某有名国立大の英語の授業に潜入したら、その日は全員がスピーチをする日だった。周りが何も指摘しないので、なんとなく授業にまじり、順番が来てスピーチしてしまう清水さん。いやいやいや、いーですねー。このささやかなれど大胆な冒険心。最後のブレイクウエイ先生の一言が粋だった。と、印象に残ったものだけ走り書きしたが、とにかく「見ごたえ」があったというのは全体通しての印象です。どの人のネタも、見終わってからじっくりと脳内で反芻して楽しめました。
・5月4日 ラ・フォル・ジュルネ「0歳児からのコンサート テレム・カルテット」
毎年GWに行われているクラシック音楽のお祭りみたいなイベント、らしい。タイトルが気取ってるせいで、ぜんぜん興味がわかなかったのだが、テレム・カルテットにバヤン奏者がいるので、それだけ見たくて行ってみた。バヤンとはアコーディオンの仲間で、ピアノ鍵盤の変わりにボタンが並んでいるもの。会場の国際フォーラムに行ってみたら、なんと、屋台村がどどーんと広がっていて、ご家族連れ、カップル、お友達同士などが楽しげに過ごしている。思いのほか親しみやすい敷居の低いイベントであることを知る。肝心のコンサートは「0歳児からのクラシック」といううたい文句がついたものだったので、赤ちゃん連れで聴きにきている人がほとんど。どこだかわからない場所につれてこられて、何が起こっているのかもわからない上に、「音楽」と普通の音との区別もまだできてない。ホール内はそんな赤ちゃんの泣き叫ぶ声で阿鼻叫喚でございました。しかし、3歳くらいになると、もう音楽の好きな子はかなり好きで、母親と楽器の話をしながら楽しそうに聴いている・・・という子もいたり。やっぱり音楽は趣味嗜好がわかってきてからじゃないと楽しめないのでは。あの絶叫していた赤ちゃん達の中で、この日のことはどんな記憶として残るのだろうか。演奏よりもそっちに気が行ってしまった・・・・。
・GWはお台場でダム!「ダムナイト パート3」
おととしから仕事がダム関係になったせいで、日々その業界用語、専門用語に囲まれて仕事している。もともと嫌いではなかったが、毎日その話題に接しているうちに、なーんとなくかなりダムが好きになってしまった。わざわざ休みをとってダムめぐりに行くほどではないけど、ダムの姿を見ているとなんかウキウキする、そんなカラダになってしまった今日この頃。ゆりかもめに揺られてこんなイベントに出かけてみたのです。会場はお台場の「カルチャーカルチャー」というイベントスペース。入るとプロジェクター用の3面のスクリーン。ステージにはパソコンが3台。ちょっと展示会かプレゼン会場みたいな感じがしなくもないが、そこにネットではかなり知られたダムマニア3名と、ダム作り30年の本職の方が座って進行するトークショーだ。マニアの視点とプロの視点の違いも面白く。マニアどうしで話していると「どうなってるんだろう?」「どうなってるんだろうね?」って堂々めぐりするところを、プロのダム屋さんがピシーッと答えを出してくれるのが小気味よい。(まあ、マニア同士の堂々巡りも楽しみのひとつではあるんですけどね。)マニア系トークの人は、強迫神経症的なまでに会話の中にギャグめいたものを差し挟みがちな傾向があるのだが、ほとんど黙っていて言うべきタイミングにしか口を開かず、それがとても無駄の無い魅力的な発言・・・ダム屋、高田さんのあの姿、ひさびさに「漢(おとこ)」を見ましたっ。ダムマニアの皆さんからはダムの基礎知識からおすすめダムめぐりコース、ダム屋の高田さんからは宮ヶ瀬ダムの定礎から竣工までのお話。スクリーンに次々に映し出される貴重な現場写真と、現場の人ならではのリアルなエピソードの数々に会場はどよめきの連続であった。何にしても、専門家のお話っておもしろい。そうして最後はダムマニアの方々のテーマ発表みたいなことがあって、結局3時間半という長丁場のイベントとなった。でも楽しかったようー。こんなイベントだから男性が多いのかなと思っていたら意外と女性もいましたね。それも20代とおぼしき、サブカル系おしゃれ女子も。人気サイトデイリーポータル主催だということもあるのかも。
いやあ、でも人間って、なんでも面白がりたい生き物なんだねえ。

詳しいレポがカルチャーカルチャーのサイトに。
http://tcc.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-279f.html

そして、思わず買ってしまった「ザ・ダム 放流」
なかなかテンションあがる動画がいっぱい。
飲みながら観るとさらに楽しーです。

ザ・ダム 放流 [DVD]

ザ・ダム 放流 [DVD]

予告編