超まとめがき

す、すいません・・・いつから書いてなかったのでしょうか・・・。11月くらいかな?
と、振り返ってみると、11月の柴草玲さんのライブからずっとごぶさただったのね。いやー、mixiの日記とかは書いてるんだけど、あっちはまとめる気が無いボヤキであって、一応こっちは少しはまとまった文章にしたいなあーと思っているので、そんな気負いもあり、そして昨年の11月から12月は仕事と趣味で発狂しそうに忙しかったので、まさに「忙殺」されてどーにもなんなかったのです。アコ関係もアンサンブル、オーケストラで毎週のように合同練習と本番が交互に来るような状態プラス、イベントのときはお手伝いもあり。仕事では泊まりで出張あり。あと、知ってる方はおなじみの自由ヶ丘の古民家カフェでのクラフトイベントにモノを作って出品するため、創作活動もあり。11月に何をしていたか、定かに思い出せないくらい忙しかった。
(と、こーいうボヤキはなるべくmixiの方に書きます。すいません。)
まあ、そんなわけで11月から12月にかけて、お客として観にいったライブなどは少ない。
<11月30日 渦20>
木村万里さん主催の「現代寄席」。寄席の道具立てをすべて現代風に置き換えれば、あーゆうものになるだろう。4日間あったのだが、私は一番出演者が派手そうな日に行ってみた。とくにインパクトあったのはだるま食堂。ボインボインショーではなくて正統派コントだったが、死ぬほど可笑しかった。プールの代わりに洗面器で泳ぎを教えるスイミングスクールの話。コントの構成としてはドリフターズっぽい感じがしなくもない。なんて、思い出せば冷静になれるけど、見てる間は息を吸う間もないくらい爆笑で、終わった後軽く放心状態になってしまった。あと、小林のり一さん。「ひ」さんに「おすすめ印」をいただいていた芸人さん。てぶこちゃんのハンカチ飲みという芸が気になっていたんだけど、初めて見られて感激至極。てゆうか、あまりにもくだらなくてあいた口がふさがらない・・・。てぶくろに目鼻を書いて、親指と人差し指で輪を作り、そこを口とみなすお人形てぶこちゃん。親指と人差し指が輪になっているときしか人形の体をなしていられないのに、のり一さんは平気で手を開いてふつーに他のことをしちゃうのだ。その無造作感がたまらなかった。他にもどうしようもないコネタの羅列。何気なくやっているようでいて、かなり本人の存在感が必要な芸。素人にはぜったい出来ない。気持ちよくあきれさせるってのも芸が必要だ。

<12月11日 コーシとヨタロウ>
山田晃士と流浪の朝謡のライブに、対バンとしてメトローマンスホテル。ボーカルの名がヨタロウなのでこんなタイトルになった。メトローマンスホテルは元メトロファルスだそうな。おお、聴いたことはなかったけれど、高校生の頃まだ音楽雑誌だった宝島の片隅でなんどか見かけていたバンド名である。息長いなあ。アコーディオンはアラン・パットンさん。この方も「ひ」さんに何度かオススメをいただいていながら見る機会が無かった方なのだが、今回偶然出演されていて、思いもよらず演奏を聴くことが出来、あまつさえ握手までしていただいた。ちょっとひねった東欧トラッド、ジプシー音楽風のアコーディオンの音色がよく生かされた、不思議な空気感のバンドだったなあ。ライブ前に「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」のDVDが流されていたのだけど、まさにあの世界観にぴったりの音世界だった。
流浪の朝謡には今回、アコーディオンとして田ノ岡三郎さんが参加。田ノ岡さんといえば「ほのぼの癒し系アコーディオン弾き」でつとに知られた存在である。アコーディオン関係のイベントにもフットワークよく来てくれて、子供や年配の方とセッションしたり、唱歌からポルカシャンソン、ジャズまで何でもニコニコ弾いてくれる優しいお兄さん。それがこんな妖しさ爆発のバンドでサポートとは。この日は対バンのメトローマンスホテルがわりとしみじみした曲が多かったせいか、全曲アップテンポで押しまくる感じ。じっくり聴かせる曲が一曲も無かったのがちょっと私としては不満だったのだけど、ライブ全体をトータル的に見ればこれでオッケーなのかもな。あと、バンドに混じるとアコーディオンってどうしても聞こえなくなってしまうので・・・もーちょっとアコの音色を生かした演奏が一曲くらい欲しかったなー。しかし、田ノ岡さん、流浪の朝謡に正式に参加されるそうだ。ということは次回以降もアコーディオンがあるってことね。楽しみっ!

<12月12日 笑って笑って笑いましょう>
難読氏名に「小鳥遊」という苗字があって、「タカナシ」と読む。鷹がいないので、安心して小鳥が遊んでいるということだそうで。なんか、このライブに来るとその苗字を思い出してしょーがない。つまり、こわーいセンパイも師匠もいなくって、多少のキャリアの差はあれどわりと同輩っぽい立場の芸人だけが集まってやっている会なので、雰囲気が「タカナシ」なのである。私も出演する誰かの強烈なファンかというとそうでもなくて(失礼だなー。)、全員「割と好き」くらいで観にいっているので(失礼だなー)興奮して疲れることも無く(失礼だなー)、とにかく気楽に遊びに行く感覚で行けるので、私個人にとっても「タカナシ」な会なのである。観にいって癒されて帰って来れるのは、この会だけである。お客さんと芸人さんの距離が近くて、でも馴れ合ってなくて、いい感じ。馴れ合いそうでいて、馴れ合わないあの微妙ーなバランスは、実際に見に来ないとわからない。テキトーそうでいて、芸人さんの方にきちんとケジメがあるんだろうな、という気がする。みんな、まじめなのだ。いいことだ。

<12月26日 レッツラゴー!ブラボー楽団 今宵あなたと新宿で>
6月にシアターXで上演された「アチャラカ荘の人々」の続編ということで期待して観にいったけど、なんと劇中の芸人さんたちによる架空の寄席という設定で終始演じられるコント集のようなものだったので、ちょっとがっかり。前回のお芝居では芸人さんたちの日常がとても丁寧に描かれていたので、役者さんが演じる芸でも「芸歴ン年のベテラン役者の芸」というように脳内変換してみることができ、自然に感情移入できた。今回は芸そのものだけで構成していたが、無理があったような気がする。前回のお芝居を見て、それぞれのキャラクターがわかっている人はいいけど、まったく初めての人には厳しかっただろう。ま、しかしうぐいす姉妹は可愛かったし、歌謡曲を歌うところでは客席から歌声も上がっていた。思い切って生半可な演劇臭を抜いて、ショーに徹すればまだよかったのかも。アチャラカ荘のキャラクターや世界観が私は好きなので、できるならばシンプルに「再演」というのが一番うれしいなあ。

そんなこんなで、私の2008年は暮れましたのだ。