ビデオジャーナル47

だいぶ前になるが、仕事中にふと見ると妹からメールが届いていた。
YOUTUBEに『世界の料理ショー』があったよ!」と。
オッ!と思ったのだけど、そのときは忙しくてすっかり忘れていて、今日ふと思い出して探してみたらありました。懐かしいなあ。
小学生か中学生の頃、よく夏休みのお昼の時間に放映されていて、これを見ながら昼ごはん食べてたっけ。テレビ東京(当時は東京12チャンネル)だったので、関東圏以外の人は知らないかもしれないね。

出演するのはグラハム・カーという優男。当時の番宣によれば「口八丁、手八丁、おまけにハンサム。ニクイねー。」な男。この人が軽妙にジョークなど飛ばしながら料理を作り、最後に客席から1人選んで一緒に食べるというシンプルな番組。とにかくこのグラハム・カーのキャラクターが肝である。
まあ、実際は吹き替えで見ているので、声を当てている黒沢良さんの力に負うところも大きいんでしょうけど、明るくて軽くてオシャレな二枚目半キャラが、子供ながらに大好きだった。「スティーブ」「うちのダーリン」なんてよく真似したし、いまだについ使ってしまう。
グラハム・カーが発するギャグはいわゆる「アメリカンジョーク」「パーティジョーク」と言われる類が多かった。日本人には笑いにくい種類のユーモアなんだけれど、言い方やキャラクターで面白くなるもんなのね。ウケるには底抜けに明るいキャラが必要。やっぱりアメリカンジョークはアメリカ人のものだ。

料理番組だけど、これ見ながら作りたいと思ったことは無かった。あの頃はまだ手に入りにくい材料が多かったし。アボカド、ライムでさえ、スーパーでは手に入らなかった時代。「世界の料理ショー」が届けてくれる世界はどこか遠くて、現実感の無いある種のファンタジーであった。地中海だのメキシコだのヨーロッパだの、いろんな世界の見たことも聞いたこともない料理を横目に見ながら、食べなれた白米と焼き魚のお昼ご飯を食べる、そんな夏休みだったっけ。



こうして今見ると、ちょっと高田純二のノリに似ているな・・・。