ビデオジャーナル44

明日のはだかさんの「カラフルロスタイムショー」のゲストが遠藤賢司エンケンだそうである。私は行かないのだが、行く予定の人に「エンケンってどんなん?」とメールでたずねられた。私は「『満足できるかな』と『カレーライス』が二大定番だけど、個人的には高校時代の思い出深い『宇宙防衛軍』」って返信したが、その高校時代の思い出を後で聞かれたら、説明するの難しいなあと思った。地元で盛んだった自主制作アニメ上映会での人気作品だったからである。当時の高校生フィルムメーカーの間では半ば伝説化し、神格化されていた作品「宇宙防衛軍ジェットマン」。その劇中音楽に使われていたのを聴いたのが、私のはじめてのエンケン体験。
だからその後彼の「カレーライス」を聴いたときには「これ同じ人???」ってびっくりした。
んで、その「宇宙防衛軍ジェットマン」ですけど、まさかと思ってYoutubeで探したら・・・あった!
びーっくり!
20数年ぶりの再会である。懐かしいようー。
前編

後編

内容は子供向け戦隊モノのパロディ。その手の作品はわりと自主制作アニメの中でも多かったが、栃木県内ではその火付け役になった作品。8ミリフィルムらしい素朴なテクニックを逆手にとったギャグの数々、テクニック以外の小ネタなど今見ると新鮮〜。今の時代ならもっといろんなプロっぽいことが簡単にできるだろうが、これはそんな方法を使ってリメイク・・・なんてことが無意味な、8ミリフィルムでないと成立しない作品。
自主制作フィルムメーカーな陥りがちな内輪ウケの要素や流行の要素などを極力入れずに作ってあるところがよかったのだろう。
よくわからない人のために説明すると「こまどり姉妹」ってのはアニメーションの「コマ撮り」にかけていて、最後に出てくる「制作 アニメーションシスターズ」ってのもそのラインのシャレです。
ちなみにこの作品を監督した人は、その後日本サンライズに入社。最近は「こち亀」の監督などを担当し、健在らしい。もひとつちなみに、この作品のアフレコは彼が一人でやっている。女性の声はテープの回転数上げて。当時はあんまり思わなかったけど、その後いろんなモノを見て聴いてこのトシになってしみじみ、この人の声はすごく個性があったんだなーと感じる。

さて、本家エンケンの宇宙防衛軍はこちら。
別に特定の特撮番組のサントラというわけではなく、伊福部昭へのオマージュとしてのコンセプトアルバムだったらしいと最近知った。
そうだったのか・・・。
でも私にとってはこの曲は一生「ジェットマン」のテーマだよぉー。