5月分まとめがき

最近まとめがきばっかり・・・。
なぜかというとたぶん、新しいパソコンのキーボードがかなり打ちにくいから。これに変えてからすごくミスタッチが多くなった上、変換も頭悪くて・・・。疲れているときに入力するとイライラしてくるので、それで面倒で書かずにいるうち日が経ってしまうというのが現状です。
でも個人的に記録として残しておきたいので、5月分のまとめがき、ていうかほとんど走り書き・・・。

5月11日 南極落語会
某海外からのお勤めから帰ってきた人を歓迎する趣旨で開催された落語会。同窓会のようなパーティのような、そんな会。大学の階段教室が会場だったのでなんか懐かしい感じだった。三遊亭好二郎さんを初めて見る。人当たりのよい物腰と口ぶりだが、ジキルハイドなところがありそーな。色物は柳家紫文さん。この人は口は悪いが、お腹の中には何もなさそう。なんか対照的だったかも。

5月17日 鈴本演芸場 中席 昼
タダ券が手に入ったので見に行く。タダだから・・・という気の緩みもあり、2時半頃に会場へ。あとで調べたら前半に二楽さんと白鳥さんが出ていたようだ。見逃した・・・。寄席そのものはかなりひさしぶりだったのだが、そのユルさに予想外に癒される。こんなにのびのびできる場所だったかー。
そういえばこのところ、ずっとライブハウスかホールだったもんな。ああいいところって独特の緊張感と勝負を強いるような強迫的なところがちょっとある。寄席にはそれが無い。温泉みたい。いや、銭湯かも。
代演で紫文さん。寄席で見るのはかなり久しぶり。やっぱライブハウスで観る時と顔つきが違う。
トリ、金原亭馬の助師匠。「幾夜餅」はまるで孫の恋愛を見守るようなあったかさと軽さ。最後の百面相も面白かった。

5月18日 国立演芸場 中席 昼
これもタダ券が手に入ったので、後半からでいいやーとのそのそ出発。実は伊藤夢葉さんが見たかった。最近この人が伊藤一葉さんのお弟子さんと知ってから、一度見てみたいと思っていたのだ。伊藤一葉さんは私や私の家族が昔けっこう好きで、テレビに出ると喜んで見ていた。手品のあと「この件についてご質問はございませんか?」ってとぼけて聞くんだよねー。好きだった。
夢葉さん、うわさに聞いていた鞭はあれだったのか。てっきりSM鞭だと思っていたら、牛追い用の本格的なながーいヤツだった。(そりゃ、SM鞭が出てきて「これは趣味なんです」って言われたら、他の意味になってしまうよね。)見事にピシッと音を鳴らし、客席騒然。鞭も印象に残ったけど、ひとつネタが終わるたびに軽く膝を折って両手を上げて挨拶するのが可愛かった。
トリ、柳家さん喬師匠。この人に当たるとき、なぜか必ず「いい話」に当たってしまう私。この日は「柳田角之進」。情感と風情のあふれる語り口。私はやや苦手・・・だが、そのセリフと情景描写主体で話を進めていく感じが、なるほど喬太郎さんの師匠なんだなーと変な感心をした。ト書きが少ないって言うのかな?ちょっと通じるよな気が。

5月22日 紀伊国屋ホール「演劇バトルロワイヤル ガンまげ」
なんとこれもタダ券が手に入ったので。演芸ではなく演劇。タイトルは「演劇バトルロワイヤル ガンまげ」。現代の小劇場シーンの人気役者が集まって繰り広げる「迫真の演技バトル」とのこと。なんじゃ???ストーリーはリンク先のサイトを見てください。いつも演芸を見慣れているため、始まってしばらくは舞台のどこをみたらいいかわからず難儀。だって一度に大勢出てくるから、誰を見たらいいかわからないのだもん。見ているうちになるほど、演技バトルの意味がわかってきた。たぶん、20人くらい出てきたと思うが、ムダな役がまったく無いのだ。「村人A」とか「通りすがりのB」とかそういうどうでもいい役が無い。すべての登場人物に役名があり、設定があり、キャラクターがある。それなりの存在感を示さなくてはならない役ばかり。前へ前へ出て行かないと、輝くことが出来ない。
内容自体には特にどうという感慨はなかったが、若い役者さん達の輝こうとするエネルギーに感動した。いまでもたぶん、全部の役を思い出せると思う。
ちょっと、ヤだったのは最後の頃に劇のテーマを全部語ってしまうようなセリフがあったこと。結論は言葉で語らず、客にゆだねればよいのに・・・。でもちゃんと伝えないと気がすまないのが若さだろうか。余白が怖いのよね。


実は6月ももういくつか見てるんだけど、それはまた別に書きます。