恒例!初夏の松本探訪【食べ物編】その2

続きです。
1日目の夜、R嬢の乗った高速バスを見送った私はその足で松電ストアにおもむき、ホテルで飲みなおすべく地酒「笹の誉」を購入したものの、部屋に入ったら眠くて眠くて、とりあえず寝てしまった。
その夜の宿はドーミーイン松本。一日目にくらべると、市街地にあるどうってことないビジネスホテルだが、天然温泉つきというのがポイント。部屋にお風呂が無いかわりに、最上階に温泉大浴場+露天風呂がある。いけない。このまま寝入ってしまっては、お風呂のタイミングを逃してしまう。
ということで深夜1時に眠気で重たい体を引きずってお風呂へ。さすがに時間が時間だけに、ほぼ貸切。ひろびろして、ビジネスホテルにしてはなかなか。サウナ、水風呂まであったしね。
露天はこの時点では雨で入れず。これが残念だったため、翌朝早く起きてもう一度お風呂に行った私。
小雨が降っていたものの、無理やり露天風呂に入り、囲いの隙間から松本市街を見下ろして満足。
お風呂から上がったら朝ごはん。これもまあ、いわゆる普通のバイキング形式なんだけど、ここはかなり美味しいです。いろんなところで朝食バイキング食べてきたけど、特に洋食のおかずは冷めてたり乾燥してたりすることが多かった。ここはそんなことはなく、熱々のものは熱々で、冷たいものは冷たい状態で提供できるように工夫してあり、「作り置き感」がまったく無くって、美味しかったわ〜。オムレツとベーコン、パンケーキが特に。それからごぼうナッツサラダってヤツが絶品だった。ごぼうのマヨネーズサラダにピーナツか何かが刻んで混ぜてあるだけなんだけど、美味いよお。
私は朝はパン党なので洋食メニューを中心に食べたけど、和食の方も美味しそうだったなあ。
これで6900円はかなりのコスパでないの?とご満悦で部屋に帰り、チェックアウトの11時までのんびり。
さて、この日はあいにく小雨がパラついていたので、クラフトフェアの会場まで行くのはやめて、松本市内で主にお土産を買うことに専念しようということに決めた。お土産を買いつつ、お昼ごはんをあるお店で食べようともくろんでいた。
翁堂である。昨日も行ったのだが、そのときコーヒーに添えられたシナモンクッキーが超絶おいしくて驚嘆し、お店のレジのところで売っているのを見つけたのに、なんとなく買いそびれてしまったのだが、夜にR嬢と飲んでいて「あのクッキーはかなり美味しい!」ってことになり、やっぱり買って帰りたいね、ってことで私が買うついでに彼女の分も買うことにしたのであった。半端なくシナモンが効いていてかなりスパイシーな小粒の絞り出しクッキーで、コーヒーはもとより洋酒、ラムとかウイスキーに合わせたら美味しいだろうねって話になったのだった。
ついでに学生時代によく食べた名物「バンカラカツカレー」を食べよう、という計画。
松本のクラフト通り、中町商店街をふらふら歩きつつ、翁堂の方に行ってみるとどえらい行列。
そうだ、ここは観光ガイドにも載ってる有名店なんだっけ。
朝食を食べすぎたこともあってなかなかお腹がすかず、何度か時間をおいてのぞいてみて夕方4時過ぎにやっと店内に入り、バンカラカツカレーとビールを頼んだ。

簡単に言うと、チキンカツのカツカレーである。ここの名物メニューで、私がこの町で学生をしていたときには480円だった。当時でも480円というのはさすがに安くて、よく食べたなあ。今は時代の流れに負けたか、700円。仕方ないかな・・・。盛り付けの仕方も昔と違っている。昔はカツの上にカレーがかかっていたもんね。
でも美味しさは変わらず。この店の揚げ物の美味さは特筆に価する、けどやっぱ、ちょっと小さくなったかな、サイズが・・・。
しかし熱々のチキンカツにビールが合う!合いすぎる。そこで私はふと気づいたのだった。
ビールを飲みながらこのカレーを食べるのは初めてだってことに。
あんだけ何度も食べたくせに、お酒を飲みながらって発想は無かったんだね、あの頃に私には。物思いにふけりながら何時間も喫茶店に入り浸っても、お供はコーヒーだった。成人してたし、お酒飲んだって問題ない年だったのに、なぜか・・・。ほんとうに思いつかなかった。ほんとうに子供だったなあ・・・。
なんだかんだでビールの中ビンを空けていい気分。くだんのシナモンクッキーを2袋つかんでお会計に行くと、レジのオバサンがとってもいい笑顔で見送ってくれた。

帰りのあずさを17時前後にしていたので、翁堂を出たあとは松本駅に向かいながらまたお土産を物色していたのだが、そんなときに見つけたのがこれ。


この看板を出していたのは、「開運堂」というこれまた老舗の和菓子屋さんである。私はここでお土産用に道祖神をかたどった落雁を買ったが、同じ店内にこのソフトクリームロボットはいた。
冷たいものが苦手なので私は食べなかったけど、子供よりおじさん達が喜々としながらお金を入れてロボットにソフトクリーム作らせて満足そうだったなあ。男の人ってロボット好きねえ。

というわけで「食べ物編」はこれで終わり。
このあと「おみやげ編」に続きます。