まとめがき

4月末からGWまで見たものをドドドッと・・・。

<4月23日 西江先生のトークライブ@文鳥舎>
アフリカを専門としておられる西江先生の講演会。ずーっと「ひ」さんに薦められていたが、なかなか機会無く、今回はじめて。今回は動物をテーマにということで、実物大の動物の足跡をいろいろ印刷したコピーを最初にいただき、先生のとったスライドを見ながらお話を聞くというシンプルなイベント。べつに話術が巧みなわけではなくトツトツとしておられるのだが、何せぜんぜん知らない世界の話、驚愕のエピソードがざくざくでてきて、「ああっこの話、誰かに言いたいっ!」と思うこと数回。
中でもアフリカの民話の話が印象に残った。アフリカの民話は、お人よしが損をする・・・それどころか命を失うようなパターンが多いそうだ。シビアでシニカル。やはり自然環境のなぜるわざなのね。かのイソップもアフリカの人だそうだ。言われてみれば手厳しい話が多いね。

<5月1日 渦18 春風亭栄助独演会@下北沢>
万里さん企画4日間の中の落語編。普段着とおぼしき洋服で登場し、いきなりネタに。ほどなく面接?らしきシーンが、「真打昇進試験」の一コマであることを知る。面接官のトークの中に落語業界ネタをちらほら挟んでマニアを喜ばせつつ。引っ込んで着物で出てきて「野ざらし」。大きく崩したところは無かったと思ったが、あの、池をかき混ぜるところとか、ちょっと興が乗ったときに踊るしぐさのときの腰振りがおかしくておかしくて。腰に手を当てて、左右にオシリ振るの〜。なんかオモチャみたいでさー、ツボった。
ゲスト 東京ガールズ。ネタは見覚えあるものばかりだけど、オッ!「間」で笑いを取るよーになってきたね、という感じ。修行中ムードはまだまだあるが、変わっていく予感がする分ウォッチし続ける価値はあり。小夏さんと小寿々さんの役割が同じように見えるので、もっとどこかに落差が出るといいかも。
最後はまた栄助さんに戻ってリアクション芸が伝統芸になったら・・・・というテーマの新作。家元が弟子に熱湯風呂とマシンガンで撃たれる芸の稽古をつけるというもの。なぜか京都弁なのが小ばかにした感じでよい。
ワタシは爆笑系の落語を聞いていると、なぜかギャグマンガの絵柄が目に浮かぶことがある。この前、喬太郎さんのときはなんか赤塚富士夫の絵が目に浮かんでたんだけど、栄助さんのこの落語に関しては江口寿史、それも「すすめ!パイレーツ」の頃の・・・が浮かんでしょうがなかったよ。なんでかね。

<5月6日 旭堂南湖 ふるほん講談>
不忍ブックストリート企画の一箱古本市の中の一イベント。団子坂上にあるお屋敷旧安田邸を会場にして、南湖さんの探偵モノ講談を聞こうという会。団子坂、いわずと知れた江戸川乱歩の「D坂」だからか。南湖さん、前半はなんと表現したらいいかわからない黄色のメチャメチャな柄の着物(カーテン地だそうで)で茶の湯の話、シャーロックホームズの「赤毛倶楽部」を日本に翻案した「禿頭倶楽部」、それから紙芝居「原子怪獣ガニラ」。昭和の子供だまし満載で大爆笑。怪物に襲われて「あーっ痛いーっ。」ってないよなあ。
休憩15分の間に安田邸の保存管理をしているボランティアの方に建物の中を案内していただく。大正8年建築の見事な和洋折衷建築。花鳥風月のモチーフは無く、ほとんど幾何学的な装飾だが、その直角平行、同じパターン繰り返しの技術の優れていること。カチッとしてんだよねぇ。それでいて、見る人が身構えるような高級感は無くて、普通に見える。アー贅沢。
休憩後、紋付袴に御召し替えして、海野十三(うんのじゅうざ)の「蝿男」。荒唐無稽。探偵モノっていうかSFなんでしょうね。そんなバカな!!!の連続でございました。しかし主人公、見せ場という見せ場はドテラか全裸。かわいそ。蝿男、読んでみたい?そんなあなたはこちら
最後は古本オークションなんぞやって、絞め。

<5月7日 MERRY GO!GO! ROUND&ROUND@四谷天窓(高田馬場)>
ライブハウスの名前のせいでうっかり四谷に行くとこだったよ。
柳家紫文さんが出るので行ったのだが、ブッキングの名前に金谷ヒデユキさんがいたのでそれも興味を引かれて行って見た。
ビルの5階にあり、なんと窓があって外が見えるという珍しいハコ。そこで普通にピアノ弾き語りやバンド演奏の間にはさまって、なぜか長谷川平蔵。なんでも4番目に歌ったバンドのボーカルの女性が好きなアーチストだけを集めて開いたライブだそうだ。
紫文師匠、最初は探りながらな感じではあったが、後半に行くにつれてすっかり会場の空気を持ってった。音楽のお客さんなのでネタはどうあれ(お客さんの世代的に「置き薬」を知らないとか、そういう危険な側面が・・・)三味線の存在感が大きかった感はあるけど、ま、それがトータルで「柳家紫文」という人なんだからよいのだ。新しいファンも増えたはず。
金谷ヒデユキさんはボキャブラのときの印象しかないんだけど、すっかりまともな唄歌い。アニメ歌手的なまっすぐな発声が印象的。とにかく楽しくて・・・という表情がこっちにも伝染する。この人に限らず、このライブに出た唄歌いの人たちはみんな、幸せそうに歌っていた。ほんとに歌が好きなんだなあと思った。やっぱね、これだよ、うん。楽しそうなのはイイ。ワタシはこれにお金を払うんだ。それで、エネルギーをもらうのです。

さー、GWも終わってしまった。
ばっちりチャージしたところで、「社会人」をがんばるか。