ビデオジャーナル36

先日、サークル内演奏交流会というものがあった。
小さな発表会のようなものだが、観客は基本的にサークル内の人だけ。(見学は歓迎なのだけど、基本的にはクローズド)それぞれが今習っている独奏曲を、出来上がっていなくてもとにかく人前で弾く。そしてお互いの演奏を聴きあい、学びあうというのが主旨の会なので、演奏はボロボロの人からほとんど完璧までさまざま。
とにかく今どこまでできているかを披露する場なのである。
私もなんとか一曲。もともとあまり楽譜が読めないのだが、もらった楽譜の間奏部分がえらく難しくてさっぱり読めず。4小節づつ区切ってしっかり読み、部分集中で練習して、できたところで徐々につなげていったという「パッチワーク式」で仕上げた。
しかしまあ、初めて楽譜を見たときは「これ、弾けるんかいな????」と思ったのに、そんな風にコツコツやってるとなんとかなってくるもの。今はちゃんと曲としてつながって弾けるんだから自分でもびっくりだ。
積み重ねしかないんだよね、結局。サボると戻っちゃう。そんなところはちょっと、リハビリに似ている。

しかし映像の世界には「編集」というテクニックがあるので、まったくの素人をプロ並の演奏者に仕立てることも可能。ってことでその名も「アマチュア」と銘打たれた動画。ちょっと前にけっこうネット上では話題になったらしい。その頃、ME機でのろのろとインターネットしてたから、動画は積極的に探さなかったのでぜんぜん知らなかった。
ドラムやピアノを断片的にたたいている映像をうまく編集して曲に仕立てたもの。この人はまったくピアノもドラムもできないのに、なかなかかっこいい

、まずは下の映像でYoutubeにお目見えし、話題をかっさらったらしい。いい感じのリズム感。楽器はできないとしても、音楽的なセンスはもともとある人なんだろう。

この映像がきっかけで、プロとしてのお仕事の声もかかったとか。
それまではアニメーションを学ぶ学生だったそうだ。
昔は才能があってもお金が無いとか機会が無いとかで世に出ることができないクリエイターの卵がたくさんいただろうけれど、今はパソコンやソフトも素人が買えない値段ではないし、インターネットを使ってすぐ発表できちゃうんだから、いい時代になったなー。と思うと同時に、言い訳の聞かない時代になったなあとも思う。
「俺はホントは才能があるんだけど、環境が無いからできないんだ。」という言い訳は通らないんだものね。
ニセモノにはつらい時代になったものです。