まとめがき

気がつけばもう2月10日・・・。早いなー。
1月後半は職場も忙しかったってこともあるが、毎日が超特急で過ぎてゆきまする。年もとるわけだねぇ。こんなことでは平均寿命なんかすぐだな。

1月29日 Baba de Night VOL3

柳家紫文&東京ガールズの定例ライブに東京ボーイズがゲスト。
そもそも「東京ガールズ」って名前はシャレだったんでしょうけど、そのシャレの中にも「いつの日か本家と共演できたらいーな」という一抹の下心があったのやら。「瓢箪から駒」か確信犯か、そんな「いつの日か」が現実に来てしまった恐ろしさ。いや、ありがたさ。名前って頭使ってつけるもんだね。
なぜかこの会の日は会社で突発のミーティングが入ったりして、早めにつくことができない。今回もぎりぎりに到着したら、もう満杯のお客さんだった。入り口で料金を払っていつものようにフードチケットを買おうとしたら「今回は現金でいいです。」とのこと。また、コートクロークのサービスもあった。お店の方も混雑時の運営を心得てきた様子。冬場はほんとにコートが邪魔になるので、これはありがたかった。
さて出し物は東京ガールズの後に師匠が出て都々逸と平蔵などおなじみのネタをちょっと。そして東京ボーイズ、最後に東京ガールズという構成。
紫文師匠も東京ガールズも決して悪くは無かったのだが、いやむしろお酒が美味しくなるような力の抜け加減がいい感じだったのだが、(師匠の出番が少なすぎるという不満はあり・・・。この会自体東京ガールズ名義だからしょうがないのか。もうワンマンとかあんまりやらないのかなぁ・・・。)、いやあ東京ボーイズが良過ぎた!
言い方難しいが・・・なんか次元の違うものを見た気がした。
昨年リーダーが亡くなったので二人になってしまったのだが、「あれ?最初から二人だっけ?」と思うくらい自然で完成されていた。そりゃあまあ、「やっぱりリーダーがいないと物足りないね。」なんて思われるようじゃあ、それこそ天国のリーダーが悲しむ。
東京ボーイズは15分の予定だったらしいが、たっぷり30分。うーむ・・・貫禄、実力、迫力。なんとゆーか芸の「幹が太い」感じがした。だから枝葉がいくら揺らいでも、びくともしない。踏んできた修羅場の数がきっと桁違いなんだろうなぁ。そんな過去の積み重ねもありつつ「今年は歌をがんばろうと思います。」って言った後に仲八郎さんが挙げる歌のタイトルのなんときちんと新しいこと!(絢香の名前もあがってたし、SMAPも桑田圭祐もちゃんと新曲!)まー、ちょこっと気にしてCDTVでも見ればすむことではあるんだけど、それすらもしない不勉強な芸人も多いわけだからねぇー。
以前はあんまり喋らないというのが芸風だった三味線の菅六郎さんがボケにボケ倒してすごかった。私もともとこの方の顔が大好きで・・・ただそこにいるだけでどうしても笑ってしまって困る。職場にこういう顔の人がいなくてよかった。仕事にならないと思う。また、この人の三味線のペケペケした平面的な音、どうやったらあんな間抜けな音が出るんでしょうか。逆に難しいと思いますが・・・。

2月4日 白鳥ムーミンVSあやめちりとてちん

池袋で行われた三遊亭白鳥さんの会。桂あやめさんがゲスト。
あやめさん、私は二度ほど見ているが、二度とも姉キン。なので、落語を見るのは初めて。また、白鳥さんもさんざんいろんな奇人伝的なうわさは聞いていたが、初見。
桂あやめ「アタックナンバ一番」
スポ根少女漫画のパスティーシュ的落語。落語っていうか一人漫才のような一人コントのような。真っ赤なラメ入りのトランプ柄の着物で、座布団から転がったりひっくり返ったりしながらの熱演。顔も惜しげもなく、思いっきり崩しますねぇ。けっこう美人なのにねえ、思いっきりの超ブス顔も平気でやるところがイイ。
三遊亭白鳥「もう半分」+ムーミン谷バージョン
正式なタイトルはたぶんあるんだろうと思いますが・・・。
怪談「もう半分」にメルヘンなテイストを混ぜたらどうか・・・ということで、財布を置き忘れる男の役にムーミンをあて、居酒屋の親父と女房にスナフキンとミー。話はかの陰惨な「もう半分」。頭の中に映像が浮かんでしまって奇妙な気分。背景は薄暗い江戸時代の居酒屋。でもキャラクターはムーミンたち。
私が高校生の頃はオタク文化の黎明期で(オタクって言葉ができた頃だった。)、アニメパロディ主体の雑誌がいくつかあった。その中にガンダムの世界観の中にムーミンがでてくるヤツがあって、今でも異様に印象に残っているのだが、なんかそれを思い出したなあ。感触としてはとても近い。

休憩後、白鳥さんの女子プロネタの新作落語。これはそんなに好きじゃなかったなあ。プロレスファンにのみウケる小ネタはあったみたい。
最後があやめさんの「ちりとてちん」、コレはよかったですねえー。登場人物を芸者に替えて、女性の話として演じるんだけど、オチが・・・。まさか反撃するとは。でもあやめさんらしくて痛快無比。落語って基本的に男の人が演じるようにできていると思うけど、したたかで憎らしくて、でも可愛い憎めないこの高飛車芸者のキャラは、女じゃないと演じきれない。たぶん男性だと、こーいう女を「腹」で理解できまい。おもいっきり「あやめ流」なのに、それでいて古典の型を崩していないところがよかったな。「きれい」な高座だった。
マクラで聞いたグルメリポート裏話も面白かった。もうグルメ番組をまともに見られません・・・。

終わったあと会場で「お笑い仲間(笑)」に会ったので池袋演芸場の前の「萬屋 松風」って居酒屋で一杯。ここ、私の好きな「薄暗い和風居酒屋」の要素を120%持っていて、ステキ。気に入ったなあー。ここの「べっこう玉子」は不思議なツマミです。お試しを。