ビデオジャーナル33

正月に実家に帰った折、古いエレクトーンの楽譜を見つけて持ち帰ってきた。80年代後半くらいのJPOP(当時はこの呼び名はなかったが・・・。)が中心で、安全地帯の「プルシアンブルーの肖像」とか荻野目洋子の「ダンスビートは夜明けまで」なんてのが掲載されている。微妙に各アーチストを代表する曲ではないところが、むしろ当時へのリアルタイム性を感じさせる。そんな中にチェッカーズの「Song For USA」があった。
お、なつかしい。ひさびさに聴いてみたくなり、YouTubeへ。PVがありました。
私は別に当時ファンでも無かったので、メンバーを「フミヤとそれ以外」くらいにしか認識していなかったのだけど、こうして映像で見るとそれぞれ味があるキャラしてたんだねー。

こうして大人になって聴いて見ると、曲もいい。なんていうかな、歌謡曲的な良さをきちんと持っていて、親しみやすくてノリやすい。
チェッカーズの初期のころの曲って、歌詞が「七五調」
なので、童謡とか演歌の歌詞を持ってきて当てはめて歌って見ても、はまったりする。
ギザギザハートの子守唄」のメロディで「赤とんぼ」を歌って見てください。ぴったりはまるよ。

チェッカーズをはじめて見たとき私は中学生だったが、チェックオンチェックの柄あわせの原宿スタイル(セーラースタイル、蝶ネクタイ、チェックのテーラードジャケットなどなどなど)に、「やりすぎでは?」と面食らったのを覚えている。当時は企画もののアイドルが多かったし、彼らもそんなような泡沫アイドルだと思っていた。
しかし意外にも超人気者に。まあ、考えて見ればロカビリーと原宿ファッション・・・当時の流行りもの好き女子の大好物二大要素が共存しえいたんだから無理ないか。ロカビリーには革ジャンとリーゼント・・・というのが自然なイメージ。そこにあえて不良っぽくないスタイルを組み合わせたのが新しかったんでしょうかね。
ロカビリーの不良イメージをストレートに生かし、拡大解釈して80年代風にアレンジしたのがやはり同時代に人気をはくした横浜銀蝿だったのかも。今見るとなんかシンプルでかわいいかも、この人たち。

チェッカーズの皆さんはデビュー前は博多の不良少年だったそうで、80年代の不良といえば「ツッパリ」・・・やはり革ジャンにリーゼントの世界だったはず。きっとプライベートはそんなファッションをしていたのではないでしょか?それがデビューにあたってはプロデューサーとスタイリストがついて、ちょっとオシャレでニューウエィブな感じに。それが当たって大人気・・・と。ふとビートルズのことを思い出した。彼らももともとは革ジャン系のファッションでロックしていたらしいが、襟なしスーツにマッシュルームカットというオシャレ系にしたとたん大ブレイクしたらしい。
するてーと、80年代アイドルにおけるビートルズチェッカーズで、横浜銀蝿ストーンズだったりする?なんてね。