ビデオジャーナル31

あるとき、深夜にテレビを見ていた。音楽番組だったので、いろんなアーチストのCMが流れる。
その中の一本に、私はギョッとした。
なにこのボーカルの子、顔すごい・・・・。
小太りでザンバラ髪の前髪をちょんまげにしばって、目を剥いていまにも噛み付きそうに歌う様は、脳裏に焼きついた。
そのバンド名「マキシマム ザ ホルモン」
気になる、気になるぞう・・・。ある意味、一目惚れなのだろうか。
いや、ちがう。あのヘンな顔をまた見たいという純粋な好奇心である。
それだけで、その名をしっかり記憶した私だった。
「ホルモン」っていう語感もナイス。


たぶんそのとき見たのは、この「ぶっ生き返す」のPVと思われる。
右側のギター兼ボーカルが、私をギョッとさせた張本人だ。
もうね、すごいですよ、顔が。
他のメンバーもおせじにもルックスは・・・。
そーいう場合多くのバンドは笑いで逃げようとするが、この人たちはそうしない。
サウンドに対してまっすぐひたむき。
それが私には新鮮だったのでした。


こうしてきっちり全曲聴いて見たら、曲も面白い。
いろんなロックの要素が詰まっている。デスメタルっぽかったり、グランジっぽかったり、女声ボーカル部分はやけにポップだったり・・・3曲分くらい一緒にしちゃったような。個人的にはレッチリとマリリンマンソンを足したような風味を感じる。
よく見たらこの手のバンドにはめずらしくドラムが女の子。なかなかパワフルでかっこよい。
何と彼女、例のボーカル(亮くんというらしい。)の実の姉であり、実質バンドのリーダーだそうだ。いやはや、女傑ですわ。
ネットでいろいろ調べていたらけっこうな人気バンドで、アニメ「デスノート」のテーマ曲なんぞやっている。
うーむ、知らなかった。
最近日本のロック聴いてなかったからなー。面白いバンドっているんだなあ。


何曲かPVを見てみた中で私が一番好きだったのはこれ。
曲名が「包丁、ハサミ、カッター、ナイフ、ドス、キリ」
主たる歌詞は聞き取れないのでなんとも言えないが、サビのところそのまんま「包丁ハサミ、包丁ハサミ、包丁ハサミカッターナイフドスキリ」って歌っている。おもしろーい。PVの演出もかっこよくてきれい
あまりに聞き取れ無すぎるのでてっきり英語で歌っているのかと思ったら、意外にも歌詞は日本語でした。わざと歌うと英語に聴こえるような作詞の仕方をしているらしい。
歌詞


ところで「ぶっ生き返す」を見たときに私は筋肉少女帯の「釈迦」を思い出した。
音楽に対するアプローチはぜんぜん違うけど。
音楽以外の要素が多いなあ。ま、昔はこういうの好きだったけどね。今はもういいや。