ビデオジャーナル28

父母インタビュー「音楽について」の話をもーちょっと。
村田家にはビートルズ世代の人間が欠けており、彼らの音楽を喜んで聴く者が誰もいない。父母にとってビートルズとはどんな存在だったか?ということをたずねてみたところ、二人ともずばり「アイドル」と断言。
(ちなみに昭和12年生まれと14年生まれの夫婦である。)
「かなり後になってから曲はいい曲だなーと思うようになったけど、あの頃はほんとにアイドルって感じでね。まったく興味がわかなかったの。」とは母。父も同意であった。自分達の時代の音楽じゃない、関係ないと思ったらしい。がしかし、ベンチャーズは?と問えば「いくらか興味があった。」と。
まー、世代的に加山雄三の存在が大きいであろうことは想像に難くないが、たぶん「インスト」だってことが琴線にタッチしたのでしょう。
1950年代から60年代頃って、ロックに限らずインストゥルメンタルの曲がヒットチャートをにぎわしていた時代だったよーだ。インストゥルメンタルってことで違和感なく受け入れたのかも。

そんな話をしたこともあって、ちょっとベンチャーズが気になりYoutubeへ。
映像を見ると60年代当時のベンチャーズって正装してて、ジャズミュージシャンみたいでクール。ロックだけれど「不潔っぽい」感じは無い。いや、そもそもロックの元祖「ロック・アラウンド・ザ・クロック」のビル・ヘイリーもこーいうスタイルだった。チャック・ベリーもそうだ。いわゆる昔のバンドマンスタイル。ロックファッションが不潔なイメージになったのっていつごろなんだろ?(プレスリーあたりから?)

ベンチャーズの曲もいいけど、同時代のインストロックではトーネイドーズの方がお茶目で私は好きだ。
キーボードも入ってるし、けっこうレコーディングでエフェクトかけてるのでライブバンドとしてはベンチャーズより潔くない気もするが、なんか聴いててハッピーになるのがよい。

そーいえば10年位前にこうしたサーフミュージック・・・日本的にいえばグループサウンズの再評価ブームがあった。そのきっかけになったのがおそらくこのディック・デイルの「ミザルー」
タランティーノの「パルプフィクション」のテーマに効果的に使われ、私も当時けっこうこの系統の音楽にはハマった。しかし本人の映像を見たことは無く・・・今回、しりとり式に思い出して、検索して見て見たら、やっぱりこの人の服装もきちんとしたバンドマンスタイルだった。演奏はかなりハードなのにね。
ロックファッションがだらしなくなったのはいつからか?ってのはちょっと追求してみたい。

そーいえば今回紹介した3つのグループとも、ギター弾きながらみんな揃ってステップ踏んでる
最近見かけないだけにむしろ新鮮に感じるなあ。なんか、かわいくてかっこいい。