ビデオジャーナル22

私のプライベートを知る人は知っていることであるが、ときどき着物を着ている。
どうして着るようになったの?って聞かれる事があり、いつも「気分が変わるからなんとなく・・・」と答えていた。
が!実は明確な理由があるんです。
そう、この番組のこのコーナーを見てから、着物ってカッコいいかも、って思うようになったんです。
マイナーな番組だし、説明が難しいから前述のような答え方をしていたの。
それは2000年頃にテレビ東京で放送されていた「バミリオンプレジャーナイト」
後にマイキーばかりが有名になってしまったが、他のコーナーもいろいろ面白かった。
中でもこの「唄う6人の女」シリーズは、アンティーク着物ブームの片鱗も無かった当時、たいへん新鮮であり、着物という衣装の強さをあらためて確認させてくれたという点でエポックメーキングでした。

これを見た当時、着物なんてまったく意識の外だった私だったが、数日後思わず原宿シカゴに走り、古着着物をGetしていた。
しかしまだ、いまほど普段着の着物っていうのが定着していなかったので、その後タンスのコヤシになったのだけどね。


出演している女性はみんなモデルさん。
手足も長くて長身で、着物には不向きといわれている体型の人たちである。
しかしこの艶かしさときたら、なんでしょう。
皆、着付けがしどけなく、ゆるいのです。
細長い体に布をゆったり巻きつけただけ、という雰囲気の着方。
紐を一本ほどくと脱げてしまいそうで危うい。
ふかーく開けた襟元も、色っぽい。
また、この中でアコーディオンを弾いているのはMAMA!Milkの生駒けいこさん。
着物にアコーディオンなのに「芸人」っぽくならず、妖艶でミステリアス。
いいねえ。


着物なんて誰も見向きもしなかった2000年当時、この映像を撮った石橋義正氏は30代をちょっと出たあたり(ってか、私、おない年なんだな・・・、このヒトと・・・。)
この、だらしなくなる一歩手前の着こなしと、和物慣れしていない目にもハッとするようなコーディネートが見事だなあと思っていたら、この方、京都の呉服屋さんの息子さん。道理で、ネ。


その後、めでたく着物はブームとなり、お出かけ用のオシャレの一環として認められることとなった。
もしかして当時、この番組を見て私を同じように思った人が少なくないのではないか、なんて思ったりもする。
でも「唄う6人の女」の中の着こなしって、はっきりいって美人にしか許されない・・・。
フツーの女がすると、ただだらしないだけになります。


「バミリオンプレジャーナイト」には他にもいろいろなコーナーがあって、「唄う6人の女」でなまめかしい着物姿を披露していた女性たちも、他のコーナーではこんな感じになっている。


さらにこのコーナーではこんな感じに・・・。
なんかたいへんなことになっている。

そもそもは日本語だが、「Youtube」で発見できたのがこの吹き替え版だけ。
海外でも放送されているってことか???
放送当時、このゾンビ家族ネタが実は一番好きだったなあ、私。
本当はこのとおりの喋り口調で関西弁。凄絶かつ可笑しい。


ま、なんにせよ、「素材に徹する美女」ってのはモノすごいという見本のような女性達です。
こりゃ、勝負にならんよー。白旗〜。

Gala de Caras

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