はじめてのエアギターby宮城マリオ@結婚パーティ

写真は熱演すぎて私のシャッタースピードではキャッチできなかった宮城マリオ氏。


先日妹が結婚した。
披露宴は地元でやったものの、二次会は彼女の古巣(5年位前まで住んでた)高円寺でやるという。
会場は彼女の後輩が一念発起してはじめたライブハウス。
で、なぜかゲストあり・・・と招待メールには書かれていたのであった。
そのゲストというのが、誰あろう「宮城マリオ」
私はまったく知らなかったのだが、いわゆるエアギター界では第一人者で、サブカルの世界ではけっこうメジャーな存在らしい。
なんでそんな人がわが妹の結婚式二次会にきたのかというと、単にライブハウスオーナーの知り合いだったからだそうな。
そしてこれが、ワタクシの記念すべきエアギター初体験となる・・・ってか、二度目があるのかどうかわかんないけど。
でも楽しかったからまた観てもいいなー。


30人も入ればぎっしり、の狭い地下の空間。低い天井はダクトが這い回り、ステージ前には客のなだれ込み防止の柵のようなものがあるという、絵に描いたようなロック系ライブハウスである。
そこに現れた宮城マリオ。野球帽みたいなキャップに口ひげ。たぶん「マリオ」の名は「スーパーマリオ」からなのだろう、と容易に推察できる風貌である。「Rock」の文字が描かれた白いランニングにジーンズ。帽子から流れ落ちるハードロックテイストのウェーブの長い髪。
ベンチャーズの「パイプライン」、BCRの「サタデーナイト」などにあわせてのエアギターであった。
エアギターというのは早い話がロックの曲にあわせてギターの当て振り
名前のイメージから寒空はだかさんの「真空ギター」を連想していたが、さにあらず。
彼のように小ネタを挟んだりして、小器用にお客を笑わせるようなところはまったく、無い。
ただただ、元気に激しく動き回り、汗を飛ばし、ヘロヘロになり、客席をあおる。
ああ、そういうものなのだ。これは演芸ではなく、ライブなのです。
この冗談に敢えて、みんなでノって楽しむ。あたかも本当のライブであるかのように。
「王様は裸だ!」なんていわずに、一緒に裸になって楽しむモンなのだー。
「あなた演る人、私観る人」っていう意識では楽しめない。
みんなでこのシャレに参加するのです。


エアギター、ってヤツも最初はだれかのシャレだったんだろう。
そこにまたシャレでルールを作るヤツがでてきて、シャレで競っているうち、世界大会まで行われるようになっちゃった。
でもまだまだ、参加者はかなりのイキオイで「シャレ」で参加してる。
そういう感じが面白い。
誰かが始めた冗談に、周りが同調してどんどん体系化していって、ひとつのルールのある遊びに仕立て上げてしまう。
日本なら江戸時代に同じような流れをたどったものがいろいろありそうだ。
日本人の遊びの精神もまだまだ健在。そんな風に感じさせてくれたエアギターヒーロー、宮城マリオ氏でした。


ところで、その風格あるお腹ぐあいを見て、彼はぜったい40代に違いない、と踏んでいた私であったが、失礼きわまりない。
マリオ氏、1976年生まれのまだまだ20代の青年だったのであった。
でもさあ、あの体格はさぁ・・・おっと・・・いや、まあ、いい。
面白かったです!


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リンク> はじめてのエアギターby宮城マリオniftyデイリーポータルの記事です。)

それからなんと、オフィシャルガイドブック。

エアギター オフィシャル・ガイドブック

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