谷中墓地の桜

今年もこの季節がやってきました。
忙しくてお花見どころじゃない皆様がたにおすそわけの意味も込めて。

いつもながらすごい賑わい。
しかしみんな、忘れていないか?
ここはお墓なんだぞぅ。死体がいっぱい埋まっているんだぞぅー。
墓場さえも宴会場に変えてしまう、桜の花の魔力は恐ろしい。


 
 

楽器演奏している人もちらほらいたが、アイリッシュのセッションだったりクラシックギターだったりとお上品。
カラオケでおおさわぎしてるよーな人は皆無。
4番目の写真は薩摩琵琶を片手にレクチャーしているおねえさん。
「三味線が入ってくる前の時代の日本の代表的な楽器でぇー。」云々、熱弁を振るっていた。
なぜに、この日、この場所で?
うーん、不思議にアカデミックな谷中のお花見風景でした。


薩摩琵琶といえば5,6年前だったか、母の知り合いのお琴の先生の発表会につきあわされたのだが、そこのゲストになぜか琵琶奏者の女性が来ていて、はじめて琵琶の弾き語りってモノを聴いた。
たしか坂本美子さんといった。博多人形のような美女。
「鶴の恩返し」をアレンジしたものだったが、ものすごくインパクトあったな。
幽玄荘厳かつ静謐かつドラマチック。
三味線に比べると硬派って感じだった。
色気を感じないこともないがそれは、いわば「尼僧」の色気。禁断の、なのだ。


この女性が小椋桂氏と一緒にビカムというバンド活動をしているということは後日知ったのだったが、もう一度生であの弾き語りを聴きたいなあ・・・思っただけで忘れていた。
まだ活動されているかしらん?

追記
「坂本美子」ではなくて「坂田美子」でした。思い出したら聴きたくなってきた。
この人↓

琵琶うたものがたり

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