ビデオジャーナル16

昔「カバの会」ってCDが発売されていたが、今も売ってるのかなあ。
カバーバージョンばっかり集めたアルバムで、何枚か発売されたはずだけど。
今回は、ワタクシ版「カバの会」
カバーバージョンというのはいつの世にも存在する。心躍る存在である。


今回のお題は「Tainted Love」(邦題「けがれなき愛」)
1980年にイギリス中部で結成された男性二人組みのニューウェイヴユニット、SoftCellによるヒットチューン。
1981年に全英チャート1位、全米チャート8位を記録した。
「エレクトロニクス・サウンドと中性的なヴォーカルという時代の嗜好とマッチして、一躍ニューウェイヴシーンの旗手となった。」と手元の資料には記載されている。
「ペラペラに薄いシンセ音+退廃的な声」という組み合わせの曲が氾濫している時代でありました。
この曲もそんな時代のアダ花的ヒット曲のひとつだったと思うのだが、たまたまふと聴きたくなってYoutubeで曲名を入れて検索したらまあ、引っかかること引っかかること!
この曲がこんなに愛され、カバーされているとは思いも寄らなかった。


まず本家本元SoftCellのバージョンを。

次はマリリン・マンソンによるカバー。
コロンバインの銃乱射事件の少年達や、いじめを苦にして自殺した少女など問題のある少年少女に好んで聴かれること、イメージとして「反キリスト」や「死」を打ち出していることで、「邪悪の権化」「悪魔の手先」などとマスコミや親世代から強烈にバッシングされ、「子供に聞かせたくないアーチストNo1」とも。
しかし、べつに彼自身なにか事件を起こしたわけではない。とにかく「セルフプロデュース」が徹底しているんである。
音楽的には好きではないが、自己表現に対する一貫性はすばらしい。
このカバーもSoftCellの原曲の持つポップな甘さなんか微塵も残ってない。完璧にマリリン・マンソンの色である。


その他にもおびただしい数のカバーがあった。
多いのがロックバンドによる安直なカバー、他にものすごく暗〜い陰鬱な単一ボーカルものや、アコースティックギターとラッパ(?)、総勢20名くらいのアカペラコーラス、ブルースロックねえちゃんのお色気もの、ユーロビート、今風のガールズグループモノなどなど、とにかくものすごい数。
みなさん、なんでこの曲なの???


興味を持った方は下の文字をクリックして検索してみてください。

<<youtubeでTainted loveを検索>>


そんな中にこんなのがありました。
なんと「TaintdLove」の歌詞を朗読している。
いわゆるビートニクポエトリーリーディングのスタイルで。
ばかばかしくてちょっと私のツボにヒット。