薬膳カレー じねんじょ


このところ、休みの日はなるべく近所に出かけるようにしている。
今住んでいる谷中邸も落ち着く場所なんだけど、家にいるとどうしても雑用が気になっていろいろと集中できないということが最近わかってきたからだ。なんか目に付いて片付けたり洗ったり・・・結局落ち着かない。

先週は今週いっぱい担当する研修の準備があったのでそれも勉強しないといけなかったというものあったが、日曜の朝起きたときにぬれ雑巾を背中に入れたような寒気。
お、これはヤバい。今週は寝込むわけにはいかない。
ってことで、昼には急遽薬膳カレーを食べに行くことにしたのであった。

「薬膳カレー じねんじょ」は朝倉彫塑館の向かいにある、木造の小さな店。出窓に陶の浮き玉がディスプレーしていあり、中に入るとアンティークな雑貨とか民芸品が、お土産屋さん風になる一歩手前のぎりぎりの線で飾ってある。どことなく山小屋風である。
薬膳カレーがメインの商品だが、白玉だんごなどの甘味も充実。夜はお酒も飲める。ワインなんかいっぱい500円くらいなんで、安い。夜9時までしかやっていないのが難だけど、今度飲みにきたいな。メニューも漢方っぽくて体によさそうだし。


写真は薬膳チキンカレー。体を温める効果のある漢方素材(クコの実、杉菜など・・・その他は忘れた・・・。)のカレーに、揚げた地鶏が入っている。ご飯にはクレソンがのっている。
ここのカレーは確かに味も匂いもカレーではあるのだが、ほんのりと薬草っぽい後味と苦味、山芋の粘りが残る不思議なもの。
誰にでも美味しいよ、とは薦められない微妙な味。しかし体の調子が悪いとき、これがものすごく美味しく感じる。やはり体が要求している味なんだろう。薬草っぽさがやけに美味なのだ。
なるべく調子が悪い日に行くのがいいかも。
あ、決して不味いわけではないよ。体調悪いときの方がなぜか美味しいっていうだけです。
カレーにドリンク(コーヒー・紅茶・薬草茶のいずれか)がついて1300円から2000円なので安くは無いんだけど、食べているときの「体にいいことしてる」感がイイのと、やっぱり体調崩れ気味のときの切り札としてついつい足を運んでしまう店ではあります。
薬味としておいてあるのが福神漬けではなくて自家製酢大豆なのも泣かせる。サラダ感覚で美味しくて、結構食べてしまった。


カレーを頼むと無料でトッピングをつけてくれるが、これは「風邪予防 生姜と紅花」「疲労回復 山芋とゴマ」の二つから選べる。この日私はつい「山芋とゴマ」を選んでしまったが、これはそれほど効いてる実感はなかった。
以前、「生姜と紅花」をお願いしたときは、3分の2くらい食べた辺りで指の先までぽかぽかしてきたので、冷え性の方にはこちらがおすすめ。


私が食べている間に近所のおじさんが入ってきて、テイクアウトを頼んでいた。
おお、その手があったのか!


薬膳カレーで気合を入れて頑張ったつもりだったのに、研修の結果は散々でがっくり。やっぱり実力までカバーできなかったか・・・。
と落ち込み中の土曜の夜だが、だからこそまた今週末に食べに行ってしまいそうな薬膳カレーなのでした。
今度はトッピング、生姜にしよっと。