ビデオジャーナル9

PVの中にはコミカルな演出のものも多い。そんな中で意外と多いのが、「ベタなお笑い」ものである。下にリンクしたABCの「LookofLove」もそうだけど、共通してこんな特長がある。

1)主役以外の人がたくさんでてくる。
2)主役および主役以外の人たちが小ネタを披露する。小ネタどうしの関連性はない。
3)小ネタがすべて単純なギャグ(例えば「転ぶ」「落ちる」「アイスクリームを顔面で受ける」「ベンチがペンキ塗りたて」などなど・・・。)
4)マニアックなところが無く、バカでも笑える。

こういうギャグって日本でも、昔からありそう。使い古されたネタであり、スタンダード。

ま、とにかく「LookofLove」はこちら。このベタさをご堪能ください。↓

そのベタさの源流なんですけど、「音楽にのせて見せる」というところで考えると、私はこの人ではないかと思っております。SpikeJones。冗談音楽の祖であり、そのスタイルはアメリカで一世を風靡。多くのアメリカ人がこの人をテレビで見て育っている。なので、アメリカで音楽+お笑いというと、このスタイルとこの感覚が自然と出てきちゃうのかも。だから、コミカルな演出のPVには同じような感じの演出が多いんじゃないかな。
SpikeJonesに影響を受けたのはアメリカ人だけではない。日本でもこうしたスタイルを志向した人たちがいました。例えばクレイジーキャッツとか。なので、日本人も間接的にSpikeJonesに洗脳されているのだ。

デイヴ・リー・ロスのPV「Just A Gigolo」にさえも、その血は脈々と流れていると感じます。しかし、いいなあ、デイヴ・リー・ロス。友達に一人ほしい、こういうバカ。