ビデオジャーナル6

今、鉄道ファンが面白い!っていうか私の中だけ限定でブームだ。
なんてったって生態がわけわからない。
知り合いの鉄道ファン同士を、趣味が同じだから仲良くなるかと思って引き合わせても、「あの人は模型の方だから。」「彼は乗り鉄だから。」とかわけわかんないこと言って、さほど仲良くならないのだ。同じ鉄道好きでも乗るのが好きな人、撮るのが好きな人、模型マニア、モーター音マニア、ヘッドマークマニアなど細かく分類され、同じカテゴリのファンでないと、親しくなれないらしいのだ。
ゲイの恋愛対象の分類ってそういえばこんなもんだよなあ、と思うと、こういう傾向ってやっぱり男性的なのかな?
なんだかおもしろくて、鉄道ファンの人がいるとついついウォッチングしてしまう、「鉄道ファン」ファンの私です。

そんな中に車窓マニアという人がいる。そんなあなたにどうでしょうか?
ケミカルブラザーズの「StarGuter」(ちょっとこの動画は粗くて残念。)
最初はヨーロッパの田舎の車窓風景をリズムに合わせて編集しただけのビデオ・・・に見える。が、途中で気がつくはずだ。同じ風景が繰り返していることを。

これ、さりげなく見えるけど、風景と風景の継ぎ目がぜんぜんわからないのがすごい。同じ風景のままいつの間にか日が暮れたり夜が明けたり。かなりの手間と技術と時間がかけられていないとこうはできない。なのに、たかだか4分程度のPVにそんな技術を惜しげもなく使ってしまうあたり、粋だねえ。あくまで、見た目はさりげない。監督はミシェル・ゴンドリー。フランスの人である。この他にも面白いPVをたくさん撮っている人です。

継ぎ目がわからない!という意味で言えば、同じ監督だけどこんなのもある。

ダンスシーンを初めて見たとき「すごい合成!継ぎ目がわからない」と感動したのだけど、実は合成ではなくて同じ衣装で同じメイクのダンサーを並べて撮っていることに後で気がついた。CGっぽさを逆手に取っている。(もちろんCGのところもあるが。)

同じ監督でさらに「継ぎ目がわからん」の極めつけがこれ。

ずっとワンショットで撮っている長回しのビデオなのだが、同じ景色の中を一回りするごとにカイリーミノーグが一人増える。とともに、他の登場人物も一人増える。全体で4回転するので、すべての登場人物が最後には4人になる。ちょっとアタマおかしくなりそうだ。これをワンショットで撮るとはねえ。まあ、カイリーミノーグの部分はCG合成だけど、他の人たちは実写です。現場の大変さを思うと涙が出るよ。

むむ、鉄道の話からミシェル・ゴンドリー特集になってしまった。
上記PVは以下のDVDに収録。

DIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION [DVD]

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