平成コミックソング・クロニクル
91年・・・皆さんは何をしていましたか?私はたしか地方で学生をしておったと記憶しております。
もうバンドブームの終焉期だったかなあ。いろんなバンドがありました。生物の進化の過程で言えばバージェスモンスターが大発生していた時代です。それらが90年代後半にかけて徐々に淘汰されて、商売になるバンドだけが残っていって、なんとなく「売れるバンド」のフォーマットができて、後のビジュアル系ブームが来たのかも、などと個人的には思っておりますが・・・。
そんなバンドブームに触発されて「バンドって楽しそうだね。僕たちもバンドやってみたいよね。」という話になって、できたのがこの「HIS」だと、細野さんのすっとぼけた談話。スーパープロデューサー様がいまさらなにをおっしゃいますやら・・予定調和なしらじらしさが非常に可笑しかったのを覚えている。細野晴臣、忌野清志郎、坂本冬美によるユニットである。「学園祭バンドのノリで。」というコンセプトなので、学生服が衣装なのであった。
ながらくこのバンドの存在は忘れていたのだけど、先日Youtubeで「パープルヘイズ音頭」の動画を発見しまして、あまりのカッコよさに「あのときもっと注目していればよかった〜。」と後悔しきり。(あの頃何聴いてたかって・・・ブルーハーツと筋肉少女帯ですよ。はずかし・・・。)
- アーティスト: HIS,細野晴臣,忌野清志郎,坂本冬美
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2006/01/25
- メディア: CD
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以下がその「パープルヘイズ音頭」。
http://youtube.com/watch?v=0hsNi3kfUDk
それぞれ活躍するフィールドの違う3人の、自己主張のバランスがとてもよい。音楽と演芸は違うとは思うんだけど、ときどき芸人さんのコラボ的なステージを見ていると、「ぶつかり合う」「喰い合う」「つぶしあう」ような火花を感じることがある。それはそれでスリリングでよいのだけど、「溶け合う」「生かしあう」・・・そう、このHISみたいなやり方があってもいいのではないかな、と思う。
お互いがお互いの味わいを楽しみながら、自分の味もきちんと出している。コラボレーションのひとつの好例。勝ち負けじゃないんだよね。
そーいえば、私的にはHIS的な印象に一番近かったライブって、オオタスセリさんの「お気に召しますで笑歌」だな。10月12日、いよいよ第2回なのだ。チョー楽しみ♪