全生庵への道

谷中の町の中で「圓朝まつり2006」のポスターをちらほら見かけるようになった。今年もこの日がやってくるのね・・・。
4年前に初めて来たときはまさかここで生活することになろうとは思いもよらなかったなあ。今はすっかり馴染んで、東京のエアポケットのようなのんびりした空気を日々満喫している。今日、でかけた帰り道に全生庵の前を通ったので写真撮ってみた。ふだんはこんなに静かです。


さて全生庵への道というと、千代田線千駄木駅の団子坂口から出て三崎坂を上って行くのがポピュラーだと思う。確かに最短距離ではある。しかし、このコースで行ってみた方はご存知だろう。日陰がまったく無いのだ。特に昼の時間帯、太陽が真上から照りつけ、逃げる場所がどこにもない。涼を取ることのできるコンビニも無い。(坂の下にポプラというコンビニ?が一件あるだけ。)そして更にけっこうな角度の上り坂。意外ときびしい道なのである。カフェもあるけど軒並み店舗が狭めなので、座れない率も高い。一応三崎坂にあるめぼしいカフェなんぞを上げておくと、谷中カフェ千駄木倶楽部乱歩゜ペチコートレーンフレールなど。お土産どころでは、いせ辰平井履物店と、乱歩゜といせ辰の間を入ったところにあるIRIASもおすすめ。見落とされがちな小さな店だけど、東欧モノの雑貨や作家モノが面白い。
あとは面倒なので、三崎坂総合案内をリンクしておこう。
そうだ、今年の春から台東区循環バスめぐりん(いわゆる100円バス)が三崎坂も走るようになったので、去年よりは楽かもしれないな。ちなみに東西めぐりんで、11か12のバス停で降りれば近いです。


時間がある人に私がおすすめするのはJR日暮里駅から来るコース。まあ距離はありますが(たぶん徒歩15分から20分くらいかかるけど。)散策できるポイントがたくさんあるし坂でもないから、のんびり寄り道しながら来るのもよいと思うの。車で来る人には、駐車場も日暮里エリアの方が多いし。
日暮里駅の西口から出て御殿坂を登ってまっすぐ行き、和泉石材店の手前の角を左に曲がってずーーーーーっと行くと三崎坂とぶつかるので、そこから右方向に下っていけば全生庵に着きます。この道には朝倉彫塑館をはじめ、ギャラリー小倉屋間間間(さんけんま)和の器 韋駄天花へんろ薬膳カレーじねんじょ詩仙工房(お香の店)などなど、雑誌の特集に取り上げられがちなメジャーどころが多数点在。その他フツーの民家に溶け込んで、ブリキ屋さん、象牙屋さん、鼈甲屋さんなども。
で、たぶん8月の昼間はこの道の方が日陰も多いと思われる・・・。
ちょっと危険なのはこのコース、日曜休みの店が多いのよね。更に、途中にコンビニが無いルートなので、心配だったら御殿坂上がったところの7-11でなんか調達しておいたほうがよいかも。


全生庵からの帰り道、また同じ道を帰ると上り坂になってしまうので、三崎坂を千駄木方面に下り、大島屋というお蕎麦屋さんの角を右手に入ってみませう。「よみせ通り」という商店街に続く道で、三崎坂から入ってすぐくらいにコンビニがあるのでちょっと涼めるし、その付近にウィークリーマンション(外観はどーみても元ラブホテルだけど・・・。)とかアネックス勝太郎旅館という簡易なホテル(外国人が多いみたい。)があったりする。
観光化されてないドメスティックな商店街なのであまりオープンな感じはしないけど、それでも途中にトコロテンを突いて食べさせてくれる店(三陽食品)があったりとか、コーヒーも飲ませてくれるコーヒー豆屋さん(谷中珈琲店)があったりとかする。アップルパイのマミーズ10円饅頭の福丸春木屋(真っ赤な店構えのものすごいレトロな中華料理屋)もこの道に。
途中で谷中銀座商店街とぶつかるのでそっちへ曲がってまっすぐ行くと、かの野良猫天国「ゆうやけだんだん」に至り、階段を昇ってすすめば日暮里駅に到着。
ちなみに谷中銀座方面に曲がらずにまっすぐ進むと道灌山通りにぶつかります。そこで右に折れればJR西日暮里駅


真夏の暑い日にはもしかしたら厳しいコースかもしれないけどねぇ。
じつはこれ、私の休日お散歩コースなのでした、はは。

こんなことを書いておきながら、今年はアコーディオン教室の合宿で圓朝まつりの日は不在。
でもなんとか早く帰らせてもらって、ラストの住吉踊りだけは見るつもりだ。これを見ないと夏が終わらないのだもの。