鈴本演芸場 中席 昼

「村田さんは洗濯の話ばかりしている。」と友達に指摘されて気づいたのだが、確かにそんな気がする。
休みの前になると「洗濯できる!」と喜び、仕事が続いて休めないと「洗濯できない・・・。」と落ち込む。
別に洗濯が好きなのではない。衣類のタマ数が少ないだけである。とくに引っ越してから片付け癖がつき、ちょっとでもヘタった衣類は、下着を含め情け容赦なく捨てた。その割には買っていないので、気が付いたらかなり着まわしに苦労するほど減少してしまっていた・・・。着物ならあるのだが、さすがに和服でパソコン教えられないもんねー。(やってみたいけど・・・。)
まーとにかく、単に洗濯をサボると着るものが無くなるので、「洗濯洗濯」と追い詰められているだけなのである。そんな中で、とくにローテーションがシビアなジャンルの衣類を求めるべく、広小路のAMO'S STYLEへ。この店の向かいがちょうど鈴本演芸場である。せっかくなので見てきました。

柳家三之助
柳家紫文 (代演)
桂南喬
大瀬ゆめじ・うたじ
柳家喜多八
古今亭志ん橋
鏡味仙三・仙花
橘家圓太郎
柳家小菊
柳亭燕路

紫文さんの代演情報だけはネットでチェックしていたのだが、それ以外の人についてはノーチェック。ほとんど初めて観る人たちばかり。なんか、先入観なしで観てみたい気分であったのだ、いろいろと。考えて見れば寄席にきたのは1年ぶりくらいか。それまであまりにも和物にはまりすぎたため、ちょっと食傷気味になっていた。それでぜんぜん雰囲気の違うライブを見たりしていたが、今またゆり戻しがきて和物に戻りつつある。振り子のようなワタクシ。
このところコブシを握り締めて集中するようなライブしか見てなかったんで、ひさびさの寄席ののんびりした雰囲気が心地よかった。演ってる方も客に真剣勝負を挑んでこないので、こっちも楽に観ていられる。いや、テキトーにやってるとか手を抜いているとかいう意味ではなく、良い意味で力が抜けているということ。いちいち勝負を挑まれたのでは客もたまらないよ。とくに日々、自分自身が仕事で勝負を挑まれているような状態のとき、余暇でも勝負を挑まれるのはキツい。
気楽に観られて、くつろげて・・・。私にとって寄席はこんな感じでよい。あまり期待しないで観て、意外と面白くて満足して帰る、みたいな感じ。全員が100点でなくてもいいのだ。だいたい85点くらいで。100点ばっかりだと疲れちゃう。
出演者ノーチェックのまま、ふと思いついて立ち寄ったときに、常に85点のつけられる寄席であってほしいもの。


音モノで言えば、今回初めて柳家小菊さんを観た。おお、なんだ?この高級な性悪猫みたいな感触は!(褒めてます。)女の人の音曲でこういう印象受けたの初めて。かっこいいとか可愛いとかはあったけど・・・。女の人独特の湿度があって、都々逸にリアリティと迫力が・・・。これは女じゃないと出ない雰囲気。
何故か、同性として「むむ、油断ならんぞ・・。」って思わせるものがあった。
しかしそれだけに、都々逸の後の「両国風景」はあんまり似合ってなかった気が・・・。チャキチャキした感じがいまいち足りなく感じた。


まあ、そんなこんなで満足してうきうきして帰る道すがら、鈴本の「ゆかた割引」の文字を目にした。
えっ?400円も割引になるのー?洋服で来て失敗した。
でも浴衣とか着物だと、今日AMO'Sで買ったブツは半分は役に立たないのよね・・・。(さて、AMO'S STYLEは何の店でしょー???)