TORIYA

(過去に書いた文章ですが、今日も呑みに行ったのでここに転載。)

あったかくなってくるとビールが恋しく、ビールと言えば何だろう?
人それぞれあると思うが、私はだんぜん焼き鳥。
肉の好きな順番は「鳥・豚・牛」
牛肉なんか無くても生きていけるが、鶏肉の無い人生はいやだ。
イモウトも同じ見解らしい。
意見が一致したので、焼き鳥を食べに出かけてみた。
夕焼けだんだん上、猫だまり駐車場の向かいにある「TORIYA」である。

ジャズや古いブルース系のロック(私達が行ったときにはキャロルキングが流れていた。)が流れる中で焼き鳥をいただく。
入口から一番近い席に座ったら、外がよく見えた。
この店が入っているビルには上にペルシャ料理屋さん、となりに中華料理(ぶっかけ系の香港や台湾の屋台っぽいような)がある。
そのペルシャ料理屋さんの華やかなエスニック装飾が見えて、その向こうにはガクアジサイの茂みがあり、そのまた向こうに中華屋さんのオープンエア席があって、4,5人のお客さんが気持ち良さそうにビールを飲んでいた。
いやあ、なんともアジアな風景である。
しかし人通りは少なく、落ち着く静かさ。

TORIYAさんの焼き鳥はお肉の一切れ一切れがびっくりするほど大きく、肉質が良くて美味しい。
砂肝なんか、「これ、砂肝?ふつうに肉じゃない?」っていうくらい柔らかかったし、その他の一品料理もみんな美味しかった。
あったかくてトロトロの鳥皮ポンズ、思わずご飯がほしくなったネギとレバーの和えたやつなどなど。
全体に上品な味付けなので、焼き鳥屋とはいえオヤジ呑み屋ではない。

しかし何よりインパクトだったのは、ビールの安さ。
普通なら700円から900円はするヒューガルテンホワイトがなんと550円だったのだ。
シメイブルーも650円。
安すぎる!
まあ、数は置いていないみたいだけど、これはなかなかワールドビールの穴場である。

それとある時間になると店先に「ねこおばさん」がやってきて、猫に餌をやっていくため、おびただしい数の野良猫を見ることができるのもちょっとしたポイント。
猫好きさんは夜7時から8時代に行き、テラス席に座ることをおすすめする。
お店も公認みたいです。


と、上記は2005年の6月の話でして、ひさびさに今日もTORIYAに行ってみたら、ビールの安さは相変わらず(地元の人に呑んでもらうには、そのくらいの値段にするしかないとのこと。)
女子3名で呑んでいたらマスターが親切にしてくれて、メニューに載っていないワインを紹介してくれたり、果てには野良猫を呼びに外へ行ってくれたり・・・
12時過ぎなのに猫の餌やりおばさんも現れ、TORIYAの前は猫だらけ。
10匹以上たむろし、しばし猫天国の様相を呈するのであった。
TORIYA、フツーに焼き鳥美味しいけど、さらに猫好きには応えられない店です。
ただ、すべて野良猫なので毛並みはバリバリして固かったりしますが・・・。