カフェ・ド・パルク

Murata_M2006-04-26

谷中周辺には名物カフェが多い。
その辺も魅力でこの地への居住を決めたわけではあるが、いざ住んでみると意外と行かない。
えーと、まあ、自宅でコーヒー入れて飲めばコトが済んじゃうということもあるんだけど、あまり足を運ばない理由は、お店が狭い!ということが一つの理由。
テーブル数が少ないとか、テーブルとテーブルの間が狭いとか。
思い立ってお店に足を運んでも席が埋まっていてあきらめたことも多いし、席についても隣のお客との距離感でくつろげなかった経験も多い。
それと、窓が少なくて閉鎖的というのもある。
なぜか、外部の見通しがあんまりよくないお店が多いんだよねえ。
ぼんやり外を眺めるのが好きなので、窓が狭いと敬遠してしまう。
あと、店主のコダワリが強いお店は、こちらの精神状態が弱っているときは意外と重く感じるということもあったりして・・・。
雑誌に載るようなコンセプチャルなお店より、イメージのあいまいなゆるいお店の方がリラックスできるような気がする。
あくまで、私は、だけど。


そんな理由で愛用しているのが西日暮里駅前の「カフェ・ド・パルク」である。
「カフェ・ラ・ミル」を庶民的にしたような喫茶店で、ひと言で斬ってしまうと「ダサい」
でもテーブル間が広いことと、何より窓が大きくて通りが見渡せるところが気に入っている。
メニューも力が入りすぎたものはないけど、ランチ以外の時間に食べられるフードメニューが豊富でよい。オムライスやパスタ、カレーなどなど洋食屋さん系メニューである。
不味くはない、どころかなかなか美味しい。(私はボルシチをよく食べるかな。)
しかも、いつ行っても空いている。
学生が溜まり場にするにはやや高く、若い女性が通うにはオシャレ度が少なく、男性が通うにはちょっとインテリアがロイヤルすぎる感じで、とにもかくにも中途半端なのだ。
が、そのハンパさ加減がよいのです。


このところ家の前の路地なんかも休日の谷中散歩客が多いが、メジャーな谷中界隈のカフェは前述のとおり狭くて、休みたいときに満員という場面に出会うことも多いはず。
そんなとき、一駅分歩いて西日暮里まで来てみてはどーでしょうか。
確実に休めるよー。
まあ、風情はぜんぜんありませんが、名より実を取れば・・・。


この店の窓からは現在建造中の舎人線がとってもよく見える。
そのレールの向こう側には、京成線が走りぬけるのも透かし見ることができる。
舎人線が走るようになったら絶好の鉄ちゃんポイント(特に撮り鉄の)となるであろう。
それ以前に日暮里界隈は、いろんな意味で鉄道ファンの聖地らしいけどね。