スタンダップコメディ〜 Vol4

オオタスセリさんのワンマン・・・入れ替え制になってから4回目かな、確か。
先日の「なんでもナイト」でゆったりしたコタンの味わいを知ってしまった私。
本日、また混み混みの店内を体験し、正直いってちょっとツラかった・・・。
膝も動かせない、足も組めないって感じだし、さらにお酒やお料理を追加注文する気分にもなれない。
こればっかりはスセリさんに責任は無いけれども。


ま、それはそれとして、いつもどおりに弾き語りがはじまり、「私の友達」「私が好きだと思うもの」「私のイロハ」などが続いたところで、今回ものすごく笑うお客さんがいて、その人に釣られて会場の空気が出来ていって、「私のイロハ」あたりからスセリさんのスイッチが入ったのが分かった。(それまでは空気を探っている感じだった。)
いつもと同じ曲ではあるが、いつもと同じではないのである。
サービスするとその分、過剰なまでに反応するお客さんが数名いたため、それに合わせてオーバーアクション、オーバーなセリフ回しになっていったところがあるかも。
でも、それでこそ生である醍醐味であって、そうじゃなきゃお金払って見に来ないさ。
「ストーカーとよばないで」で、1部は締め。


2部はゲストの松元ヒロさん。
時事ネタ(小泉総理の真似とか天皇陛下の真似とか。)を無難に。
うむ・・・無難に、という言葉が残念ながら似合ってしまうと感じた。
まあ、私はテレビを見ないし新聞も読まないので、時事ネタに弱いだけかもしれないけど。
万人向けという意味ではOK。
でも私個人的には、そんなに好きではないかなあ。
嫌いという人もいないけど、大好きっていう人もいないのでは・・・。
誰にでも好かれるけど、親友はいない人・・・みたいな味わいでした。


あーでもこれはあくまで私の好みから言えば・・・の話ですので!
(私は芸人さんに対して「なんなんだ、これは???!!!」という衝撃を求めているのです・・・。)
パントマイムも一人コントも非常に安定した完成度なので、客層がばらばらなときとか客層が読めないときにでも、ぜったいハズレなしの仕事をしてくれる方なのではないかなー、と。

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3部、スセリさんとヒロさんのコラボ。
コントだったけど、ヒロさんがスセリさんに完全に呑まれている気がした。
というか、そもそも最初から白旗揚げてたような気がする。

4部(?)スセリさんのワンマン。
新曲「ニートの唄」「お月様が見ている」「五月病の唄」などなど。
徐々に「ネタ」ではなく「唄」になってきている。
そうなるとやはり、「弾き語り初心者」というキャラクターではもたないというか、それが障壁になってしまう時期がいずれ来そうだなあ・・・・なんて。
歌詞にメッセージがしっかりあるので、やっぱりそれはきちんと聴かせる方向で行った方がいい・・・だろうなーとまあ、私は勝手にそんなことを思っていた。
でもスセリさんの場合ギターのヘタさも芸のうちなので、その辺のバランスをどうしていくのか。
今後、興味のあるところ。
「私が通る」、よいですね!
この唄をもうちょっと以前に聴いてれば、私ももーすこし雇われOL生活を頑張れたかもね。


終演後、遠くの席のお客さんが「戸川純みたい。」って言っているのが聞こえた。
そうそう、私も純ちゃん連想したことある。(高校時代、ファンでした。ていうか、あのころちょっと変わった高校生はみんな彼女が好きだった。)
ずいぶん前の戸川純のアルバムに「好き好き大好き」というのがあり、恋愛がテーマということでコンセプト的には似ている。

好き好き大好き(紙ジャケット仕様)

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でも純ちゃんの場合、相手を愛するあまり殺しちゃったりとか、自分が死んでも幽霊になって戻ってきたりとか、スセリさんよりももっと極端でサイコで、人によっては引いちゃう世界。
(「ストーカーとよばないで」を過激だとかいう人にはぜひとも彼女の「さよならを教えて」を聴いて欲しいものだ。)
でも戸川純は芸人じゃないからな・・・。
まあ、実は芸人じゃないけど面白い曲を作っている人はいっぱいいる。
面白い曲も「ネタ」であるうちはフィールドは限られているが、「唄」になった途端フィールドは広くなる。
しかし、お笑いファンの人ってどのくらいまでチェックしているのかなあ?
ブリトラ伊藤多賀之くんなんか、かなりイイんだけど。
可能であればスセリさんとコラボってもらえたらなあ・・。

ぼくのパラサイト

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・・・話がそれた。
どこまでがお笑いでどこまでが音楽なんだろー???
なんてことを考えた今宵でありました。