オオタスセリ スタンダップコメディ! Vol1 19時の部

今年から二部制になったスセリさんのライブである。
前回道に迷って、気がついたら墓地の前まで行ってしまい寒い中さらに肝を冷やしてしまった私であったが、さすがに今回は迷わず。(当たり前か。)
初めてコタンに行かれる方、ピヤシリというラーメン屋さんの手前の角を迷わず右に曲がって下さいね。
まっすぐいくと墓場ですからね。

会場に入ると木村万里さんが受付をなさっていた。
名前を告げると空いている席に自由に座っていいとのこと。
適当に座るが、席数が少ないのでお客さんが新しく入ってくるたびちょっと動いたり、「あ、ここ空けた方がいいかな?」なんて気を使ってしまったりして、やや落ち着かない。
スセリさん自身も直前まで会場整理をしていた。
私の顔をおぼえていてくれて、びっくり。
一回しかお会いしていないのだが、メール何度か出したからかな。

まあそんなこんなでホントにホントにぎりぎりまで席がガサガサしていて空気が拡散したまま、
いきなり的にライブが始まる。
曲順は忘れたが、最初は「負け犬の歌」「わたしのイロハ」などを軽く。
「わたしのイロハ」ではイロハの順番を忘れ、「いろはにほへと」をときどき最初から唱えながら、客席からも助け舟が入りながらの一幕。
インタラクティブだなー。客席とステージの距離が近い。
「カフェでお茶」それから新曲「わたしの好きだと思うもの」などが続く。(だったような気がする。たぶん。)
「私の好きだと思うもの」は自分好きなモノを羅列していくことによってキャラクターを浮き彫りにしていく手法の曲。
相良直美にそういう曲があって、それにインスパイアされた永さんの助言によってできた曲だそうだが、私の世代的には思い出したのはジッタリンジンの「プレゼント」(あなたがわたしにくれたもの〜♪っていうやつ)
彼氏からもらったプレゼントを羅列していくことによってそんなものをくれる彼とそんなものをもらう彼女のキャラクターを二重に浮き彫りにしていてさらにオチまでついてて、なかなか良く出来ている曲なのだが、スセリさんのはそんなに凝ってはいなくて、タイトルどおりに自分の好きなものを並べただけのシンプルな構成。
しかし確かにこれだけで、その人となりがずいぶんと伝わってくるもんだ。
けっこうインテリなんだなー、と思わせられるアイテムが多々あり。
ぼのぼの以前のいがらしみきお〜♪」ってとこには大きくうなづきました、私。
あとなんだっけ、血液型の歌の女性編。今回はちゃんとO型もあったのでうれしい。
この曲「越冬つばめ」と「天城越え」を混ぜたようなメロディラインなので、ド演歌アレンジで聴いてみたい気がする。
あと、何曲かあったかな。忘れているのもあるかもしれないけど・・・。

そういえば前回のライブでは腕のケガのせいで力なかったギター、今回はパワーありました。轟音って感じでした。
ギター、巧くならない方がいいと思っていたけど、歌のウエイトが高くなってきたので逆に巧くなっちゃった方が聴かせに徹することができていいかもな。

一人コントがはじまったあたりで「あと20分しかないので・・・」と言っていたので8時くらいだろう。
ラジオ体操のネタなので前回もみたものだったが、さしはさむ時事ネタが変わっていたのと、やっぱり前回より元気が良く、見ててはらはらしなかった。
しかし「卵無くなっちゃうのよ〜!」っていうセリフ、リアルだー・・・。

その後、「キッチンドリンク」「酔っ払い女の歌」で〆め。
客席から助け舟を出されているような、素に近い姿を見るのも嬉しいんだけれど、やっぱりオオタスセリという人はこの2曲のときみたいにキャラクターに憑依されているときが一番よい、と私は思う。
それも暴走しているようなやつ。
素顔を知るのもうれしいことだが、表現は表現として観たいんである。

にしても後の時間があるのでアンコールはありえないし、やっぱり慌ただしいかな・・・。
余韻に浸る余裕もなく。
楽しかったんだけど・・・楽しかったんだけど・・・なんか駆け抜けてしまったという感じだ。
うーむ、やっぱり21時の会の方がいいのかな・・・。
次回はそうします。