笑点

※ せっせとお引越しお引越し〜♪



毎週日曜日 夕方5時半〜6時 日本テレビ

誰かのイカしたギャグに思わず「座布団一枚!」と叫んだ記憶、あなたにもありませんか?
これを知らなきゃ国民としてモグリ(?)
もはや日本人のDNAに組み込まれたとも言える国民的番組。
落語も寄席も経験無くても、この番組は見たことがあるのでは?

放送開始は1966年(昭和41年)
当時の司会者は立川談志でした。
その後、「ゲバゲバ90分」の前田武彦、「満点パパ」「凸凹大学校」の三波伸介と移り変わり、1983年に三遊亭円楽になり、現在に至ります。
ちなみに円楽師は放映開始当初の大喜利のメンバーなので、放送開始から現在までずーっと関わっているってことになりますね。
初期は「演芸」と「大喜利」の間に立川談志とゲストの対談という時間があって40分編成でしたが、その後対談が無くなり、現在の形になりました。
出演者に性格付けをして、そのキャラクターを前提にギャグを演出していくという形態は、実は立川談志のアイディア。
このわかりやすさが親しみやすさとなり、番組は大当たりしました。
テレビを見ている人に対して出演者を、まるで近所のおじさんか、自分の身内、親しい知り合いのように感じさせることに成功したのです。
その辺は演芸番組というよりはバラエティ番組という感じがしますね。
放映開始時期を考えると、バラエティの原点と言えるかもしれません。
座布団運びで有名な山田隆夫の所属していたアイドルグループ「ずうとるび」のメンバーは山田隆夫を含めて全員が、この番組の「ちびっこ大喜利」出身というのも、いかにもバラエティ的な現象でありましょう。

でも演芸番組としてみた場合にはちょっとヨワい・・・。
漫才や落語を見られるのが前半の10分ちょっとだけなので。
演芸にちょっと興味が出てきた人のごく軽〜い「慣らし運転」としての利用が望ましいと思われます。
何に慣れるのかって・・・・それは「和服着てバカやってる人々」「いい年してバカやってる人々」に対する免疫をつけるという意味で・・・。
日曜の夕方はビールでも呑みながら、ゆるりと「和服のバカ」を味わいましょう。

とはいえ、前半に寄席の人気者がときどき出演することもあり、見逃せません。
演者にとっては「全国区」に顔を売る大変なチャンスであったりもするらしい。
「たかが笑点、されど笑点」なのですネ。
運よく面白い芸人に当たったら、その名を頼りに寄席ワールドへ足を踏み入れましょう。