ラジオ名人寄席

※ 落語サイト、二個持ってても何なので、徐々にこっちにまとめて行こう。
ってことで。


NHK第1 日曜日 夜7:20〜7:55

日曜日の夜7時台といえば、テレビはバラエティ花盛り。
どのチャンネルを見てもタレントがボケたり突っ込んだり、お料理を頬張りながら「おいしい!」と叫んだり、クイズに頭をひねったりウンチクに感心したり、テレビの中は果てしなく明るくて狂騒的なお祭り状態です。
でもときどき、そういうノリが疲れるときってありませんか?
特に日曜日の夜は、普通の勤め人なら明日から仕事。
テレビが明るければ明るいほど、ふと「自分はあの中にいないのだ。」と思い至ったときに感じる寒さ。
私が年を取ったからなのか・・・。
休みの日の夜にバラエティは正直キツいのです。

そんなとき、テレビを消してラジオのスイッチをひねってみましょう。
NHKにチューニングすると、玉置宏の名調子。
ラジオ名人寄席」です。
この番組で聴けるのは、基本的にはすでに故人となってしまった芸人の音源。玉置宏の語りでエピソードをはさみながら、2,3本の音源が紹介されます。
落語は決して過去の遺物ではなく、現在進行形の芸能なのですが、この番組を聞いていると、昔の演芸ファンが「昔はよかった。芸に品があった。」という意味がちょっとだけわかるような気がします。
品があって風格があって、味がある。
そう感じさせる語りが多いのは確かです。

しかし!
爆笑派の人は昔からいたので、「昔はよかった。品があって・・・。」というのは必ずしも正しくはないですねえ。
林家三平の「源平盛衰記」(だったかな?)が放送されたことがありましたが、「品?格?それって何?」って感じでしたし。
観客の笑い声が渦を巻くようでした。
(あ、落語ファンが言う「昔」ってのはもっと昔なのか?)

まあ、どんな芸人が出てくるにしても、日曜の夜のちょっとブルーな気分を「まあまあ、肩の力を抜きなさいヨ。」となだめてくれるような効果がこの番組にはあります。
できればお風呂場にラジオを持ち込んで聴いて欲しい。
体も心もほぐれます。