志らく一門会

もしかして1年ぶりくらいの志らく一門会。
引っ越して御徒町に近くなったわりには、日曜日は疲れているか予定があるかどちらかで、行く機会がなかったのだなあ。
気持ちにもフトコロにも余裕があったので、イモウトを巻き込み上野広小路亭へ。
で、また行ってみてここでも「ぎゃッ!!!」と思う。
なになに?この人数???
志らく一門会の印象といえば、客席の3分の1は空いているという感じ。
7時くらいに行っても座席には困らない。
というのが私の中での定説だったのに、今回ひさびさに出かけてみたら、開場時間からほとんど満員。
それもお客さんは20代から30代前半の若い人が多い。
これは落語ブームってヤツがほんとに来ているのだろうか?
だとしても、なんで寄席じゃなくてこんなマイナーな勉強会に・・・。

最初は前座が3人演って、そこの志らく師匠が講評をして点数をつけるというチャレンジコーナー。通称「公開稽古」
お弟子さんの顔ぶれも変わっておらず、しかし以前聞いたときよりは声も大きくなっていて、程度の差こそあれみんなちょっとづつ成長しているのだなあと嬉しくなる

その後は以下の通り。

立川こしら「豆屋」
立川志らら「漫談」
立川志ら乃「壺算」
立川志らく「元犬」

革の着物で登場したこしらさん。
今風の若手お笑いテイストを盛り込んだ爆笑落語だ。
織り込んだギャグがすべて同世代に向けての発信であることがスゴイ。
ターゲットに年配者はまったく想定してない。
でも解かる立場の私やイモウトには、それはもうハマるったらないのである。
実際終わってから出てくるのはこしらさんの話題ばっかり。。。
中毒性あるのよね、彼のギャグは。
志ららさんは落語より漫談に活路を見出しているよう。
聴いている人の気持ちを片時もそらさない達者さと饒舌さを持っている。
お客を一瞬にして「内々の仲間」にしてしまう。
そして志ら乃さんはわりと正統派。
誰にでも聞かせられる普遍性のある面白さを出せる感じ。
よくもまあここまで個性的でキャラがかぶらない人間が揃ったものである。

志らく師匠の「元犬」はかなりオリジナルを変えて、自分なりの演出を入れているもの。
犬が人間になるところ、普通はもっとあっさりやるのだが、語りでリックベイカー並みのSFXを表現したり、いろいろと凝っていて楽しめた。
ただ、なんとサゲを間違えてしまったという・・・。
演る側はかなり恥ずかしいでしょうが、見る側としては「わーい、やったー、めずらしいもん見ちゃったー♪」って感じで、案外うれしかったり。

二つ目以上の人達に関しては文句無く楽しめるから2000円は安いのだが、前座がね・・・。
前座の芸を3人続けて見るというのはけっこう苦痛。
でも、早めに行かないと座れないし・・・。
次回以降行くにしても悩ましいところだ。