末広亭昼席

日曜日だというのに、午前中にすっきりと目が覚めた。
妙に体調もよく、朝食は外に出てミスドで食べたりした。
天気も悪くないし、これはお出かけしない手はないね。
というわけで、ひさびさに超ひさびさに新宿は末広亭に行くことに決めたのが10:30。
落語協会HPで今日の顔付けを見ると、けっこうお目当てが出ている。
菊之丞さんはいないけど、見てもいいなと思える人が6人いたのでこれならGOサインだわ。
出掛けに椎名町駅前の米屋さんでおむすびとお茶を買い、準備万端。
しかしワタクシ、昼席の開始時間を間違えており、13:00からだと思っていた。
12:00からだったんですねー。
浅い時間に紫文、市馬、権太郎・・とあったのが目当ての一部だったのだが、まるっきり見逃してしまいました。
着いたときにはにゃんこ金魚が熱演中。
ああ、勘違い。ちょっとがっかりしたが、まあいっか。
めずらしく1階席が桟敷まで埋まっていて、初めて2階に通された。
今がいつの時代かわからなくなっちゃうような、大正から昭和初期然とした雰囲気。
煮しめたような色彩の鶏の絵と雉(?)の絵が両端に掛かっていた。
にゃんこ金魚はわりと好きである。おもいっきり全身を使って演じるので、応援したくなってしまう。
ネタが面白くなくても許せちゃう。
見逃した人々以外でお目当てにしていたのは金馬おじいちゃん、近藤志げる、古今亭志ん五
近藤志げるのネタは今回は軍歌だった。思い入れの無いジャンルだが、それでもちょっと泣けた。泣けつつ、左手のボタンの使い方とか蛇腹の開閉など、蛇腹ユーザの視点で見てしまう。
金馬おじいちゃんは「酔っ払い」
団体の客がどっとはけた後で客席がまだ落ち着かないうちの出番だったのがちょっと残念だった。
「酔っ払い」は以前桂文生のを聞いて、そのリアルな酔っ払いぶりに舌を巻いたことがあったが、金馬バージョンはあれほど生々しい酔っ払いではなく、落語キャラらしく愛嬌のある感じ。
それにしても今回もネタがダブらず!
寄席だと同じ噺家で同じ噺を聞いてしまう機会はめずらしくないのに、金馬師匠ってホントに持ちネタ多いんだなあー。
古今亭志ん五はよく名前を聞くし人気も実力もある様子なので、一昨年の円朝まつりでオークションの司会をやっていた姿しか知らないにもかかわらず、ずっと気にはなっていた。
今回初めて聞いた。噺は「抜け雀」
伸び伸びと闊達で表情豊かで、「男盛り」って感じの高座だったです。ステキ。
あと、意外とゆめじ・うたじが印象に残った。
テンポが良かったし、割り箸のウンチクは寄席でこんな話が聞けると思っていなかっただけに好印象(私だけ?)
滑り出しで失敗したものの、8割がた満足して寄席を後にし、8年ぶりくらいに新宿駅地下のパブ風ファーストフード店「ベルク」に寄った。ぜんぜん変わってない!
「酒の細道」に「業務用しかないのでなかなか呑めない」と書いてあったエーデルピルスがあったのでホットドックと一緒に頼み、立ち飲み。
呑みながら末広亭でもらった落語芸術協会の機関紙をパラパラやってたら、今年の「はなし塚まつり」の記事が。
今年も行こうと思って芸協のHPをまめにチェックしてたのに、とうとう情報が掲載されなかったので中止だと思っていたのだが・・・。