志らく一門会

2003/12/7
4ヶ月ぶりに志らく一門会へ行った。
二日続けて落語三昧である。東京に住んでてよかった!
立川らく朝「干物箱」
立川志ら乃「不動坊」
立川志らら「芝浜」
立川こしら鰍沢
こしら・志ら乃「漫才」
立川志らく 「幇間腹
今回は二つ目以下が難しい大ネタをやり、師匠は前座噺のようなオーソドックスな噺をやるというわけのわからない構成。
最近わかってきたのだが、普通はこういうことはないんだそうですね。
やっぱり前座、二つ目には身の程ってのがあり、噺にも「格」というものがあるらしい。
でもその辺がこわれているのが志らく一門の魅力でもある、かな。
らく朝さんは無難な感じ。一番「噺家」っぽい。
それぞれ難しい話だけど、一番自分のものにしていたのが志ら乃さんかな?
昨日の菊之丞さんと同じ「不動坊」だったが、こっちはもっとガラが悪くて現代的でクレイジーな感じ。
志ららさん、こしらさんは大健闘という感じか。
古典の型と自分のスタイルとが大喧嘩をしている最中って感じがした。とくにこしらさんの「鰍沢
あんなふざけた「鰍沢」、めったに聞けるものではないから貴重だよ。
頑張れば圓菊師の「宮古川」みたいに壊れててなおかつ面白く、でもしっかり古典落語であるっていう方向にもっていけそうな感じがするけど・・・。
志ららさんの「芝浜」も頑張っていたと思う。
手ぬぐいを扱う手が震えていたのが印象的だった。緊張してたのねー。
志らく一門会に来るといつも思うが、言葉を現代でもわかるように言い換えたり、アレンジしている部分が寄席にでている人たちより多い。落語のこわし方も激しい。
まだまだ壊して再構築するところまでうまく行っていない感じもするけど、今後頑張って欲しい。
まあ、一門会は勉強会だからね。と温かいまなざしを送るワタクシなのであった。
青年が汗を流して、権威と格闘する姿というのもなかなか色気があっていいものだ。
志らく師匠の「幇間腹」は一八が繰り出す小ネタがいちいちツボに入ってしまって、笑いすぎて苦しくなった。噺は単純な噺で、一度聴いたらストーリーは覚えてしまうので、サゲまでの過程にどれだけオリジナリティを盛り込めるかが腕の見せ所。マシンガンのように繰り出される強烈なギャグが快感。
でも正直言って物足りなかったナー。もっと聞き応えのある噺聞きたかった。
なぜか一八のキャラクターが稲川淳二そっくりなんだが、モデルにしているのかな?