はなし塚まつり

最近落語イベント仲間として洗脳が成功しつつある友人とはなし塚まつりへ行く。
今回も浴衣を着ていったのだが、貝の口に結ぼうとしてどうしても手の長さがうまく行かず、3回も結びなおしているうち時間がたってしまい、パレードには間に合わなかった。現地に着いたのは12:30過ぎだった。
はなし塚まつりは圓朝まつりと違い、一ヶ所でやっているのではない。
入谷神社と本法寺を落語家を乗せた人力車がパレードで往復するのである。
で、最終地点である本法寺にてはなし塚供養をし、その後無料のふるまい酒や餅つき大会、カレー、焼き鳥食べ放題といった流れ。
私が着いた頃はちょうどそうした無料飲み食いサービスが始まったばかりで、境内では賑やかにマーチングバンドが演奏していた。
ボーカルの人がCKB横山剣に似ていたので、「もしやシークレットで?」なんて勘ぐったりしたのだが、単に似ているだけの別人だった。
百怪の行列というハードマーチバンド(なんだそりゃ?)だそうである。
しかしまあ、本法寺の境内は狭くって、とにかくごった返し状態のカオス状態。全生庵の本堂のような全景を見下ろす場所も無いので、何がどこにあるのかわからない。
最初はとりあえず人の流れに乗って一回りし、飲食物のありかを偵察する。
落語家も一般人もバンドマンもいっしょくたになって、肩を並べてビール飲んだり焼き鳥食べたり。なんかみんな普通にその辺にいる感じ。
こういうのがおもしろいなあって思う。
芸能イベントで、ファンがこんなに平常心なものが他にあるだろうか?
「もしこれがジャニーズまつりとかだったらすごいだろーね。」なんて友人と話した。(ありえないけど)
はなし塚まつりは落語芸術協会のイベントであるが、落語協会に輪をかけてこちらの噺家さんを私は知らなくって、またもったいないことをしてしまっていたかも。はっきりわかったのは歌丸さんと小遊三さんだけという体たらく。
今思うと、バンド演奏を見ていたとき私の前に座っていた人、桂南なん師匠だったような。
あと新鮮だったのはお相撲さんがいっぱいいたこと。
主に餅つき担当。お祭り開始から2時半くらいに終わるまでずーっと餅をついていた。餅を叩く音が辺りに大きく響く。力が違うんだなー。
そばで見ると手も足もすごく大きい。
で、けっこう毛が生えててびっくり。
テレビで見るお相撲さんってツルッとしてるからなあ。そりゃ、普通の男の人なんだから毛が生えているのは普通のことだけどね。
間近でその手や脚の、果てはお尻の毛を見て、何か新しい発見をしたような気分だった。
終わったのは3時前。
その後は浅草に流れて仲見世を歩き、なぜか友人に鰻をおごってもらった。
仲見世通りのつるやの鰻、ほろほろふんわりで旨かったよー!
というわけで、落語ノオトとはいいながら、今回は落語自体は聴いていないのでした。