芝浜ワイン寄席

2003/7/7ちょいと金欠。
そんなわけで日曜の志らく一門会は泣く泣く見送り。
でも\1000ならなんとかなるので、芝浜ワイン寄席には行ってみた。
今回は菊之丞さんはお休み。
やっぱり来月に真打興行を控えて忙しいのだろうか。
真打になったらワイン寄席は卒業とのこと。最後の高座は9月だそうだ。
で、今回は五街道佐助さんと、五街道喜助さんの二人の会であった。
二人とも私は特に思い入れはないけど、ワイン寄席の場合なんせワインが飲み放題なので、そこに落語がついて\1000とあっては、とりあえず演者が誰でもいいかーって感じで行ってしまうのですね。あさましや。
お二人ともむしろ上手だし、ワイン無しだとしてもやっぱ\1000はお値打ち。五街道佐助「粗忽の釘
五街道喜助「鰻の幇間
五街道佐助「豊志賀」
佐助さんって好人物っぽい。
次男坊っぽいというか、入り婿っぽいっていうか、マスオさんみたいなポジションが似合いそうな感じの人だ。
粗忽の釘」はともかくあのドロドロ話の「豊志賀」はどうだろうと思っていたが、案外よかった。この前志らく師匠で同じ話を聞いたが、志らく師匠の方は豊志賀も情が深すぎて怖かったし、逆に新吉がえらく薄情に描かれていたので、祟られてザマーミロって思えた。
佐助さんの場合けっこう新吉が後半になるまではいいヤツで、そんな新吉を豊志賀があること無いこと疑い、嫉妬して夜中に首を締めるというようなエピソードもあったので、新吉の心変わりも止む無しかと。
でもやっぱ、この話後味悪いです。豊志賀さん、別に何も悪くないじゃないか!化け物扱いしちゃってさ!
あまりに後味の悪い暗い話なので、最後に佐助さんが座ったままかっぽれを踊って座を明るくしてから終わったのであった。
喜助さんはちょいと太めの方で、声がよく通って聞きやすい。マクラが長くて、このまま漫談で終わっちゃうのかしら、とはらはらしたが、旅行代理店のサービスの話からうまく幇間の仕事の大変さの話につながってくれてホッ。
でも幇間っていう仕事、私はよくわからない・・・・。
ワイン寄席に出る古今亭がらみの咄家サン達は、そういった昔の言葉、落語独特の知識について、志らく師匠んとこほど親切に解説してくれない。
まるで当たり前のようにポーンと投げてくる。
そこでワッと笑えないのが悔しいんだよネ、また。