志らく一門会

2003/6/8二部より志らく一門会へ行く。
この日は体調が悪くてぎりぎりの到着になってしまった。いつも早めに行っているので知らなかったが、けっこう開演直前ってお客さん並んでいるのね。
この日もお弟子さん達が受け付けをやっていて、洋服姿の志ら乃さんがお釣りをくれた。
ちょっとあたふたしてたが、まあ客さばきの悪さも味のうちである。お店じゃないんだからさ。
らく太さんの「たらちね」が最初。まあ、及第点という感じカナ・・・と見ていたが、途中でおばあさんが出てくるところで、おばあさん役がとっても自然でびっくりした。
本人、気がついているかしら?おばあさん役、はまってるって、ぜったい!磨いて欲しい!
その後、今回楽しみにしていた久々のこしらさんの落語。お話は「手紙無筆」だった。あいかわらず型破りでハチャメチャだったけど、ちょっと活舌が悪かったみたい。疲れているのか?もともとあまり口が回るほうではないと思われるので、ガンバッテ!辛口のお年寄りにいろいろ言われるこしらさんの姿を見たくないので、そーいう基本的なところはバシッとキメてほしい。まあでも、私の後ろの席のカップルの女性にはけっこう受けてた。「なーんか、テキトー。」な感じが面白かったらしい。
それかららく次さんの「湯屋番」ひとりでテンションをあげまくる若旦那を公演。でもねえ、他の人のときも思うんだけど、こういう色っぽい妄想系のお話をやるには彼もまた若くて、オネーサンは聞いててほんとにテレちゃうのよ。もっともっと遊んでスレて下さいまし。
それから志ら乃さんが「道具屋」をやった。このところものすごく貫禄が出てきた感がある。やっぱり家元じきじきに誉められたというのが効いているのだろう。喋り方やなんか、かなり家元に影響されているようだ。しかしとにかくマクラのときの余裕が違ってた。
前座さんのマクラはとにかくせわしい。話を忘れないうちに早く本題に入りたいみたいな感じがあるけど、志ら乃さん「味の素のうんちく」「二つ目の名の由来のうんちく」を余裕たっぷりに聞かせ、さて、と一息入れたところで話に入った。やっぱり自信ってのは人を変えるねえ。独特な「陰気な与太郎」も良かった。
最後は志らく師匠「「真景累ヶ淵」。怪談話だそうで、あんまり笑うところが無かった上に非常に後味のわるーい話。話自体は良かったんだけど・・・豊志賀さんがあんまり可哀想ではないか、この話。よくよく考えたら女の身としては涙が出ちゃいそうな話だ。
でも志らく師匠って、怪談話するにはルックスが可愛らしすぎるかも、なんて思ったりもしたのだった。