志らく一門会

2003/5/18けっこう前なので思い出しながら書くけれども、この日の志らく一門会の第1部はこしらさんのプロデュースだったのだった。
こしらさんプラス誰かという組み合せの5組がそれぞれコントをやり、最後にお客さんに一番面白い組に投票してもらって、優勝者を決めるという趣向。
組み合せは志ら乃さんのHPでチェックしたところによると、フル・トレイン   こしら・らく太
LA・クリスチーヌ こしら・らく坊
ジ・愛甲’s     こしら・らく八
スマイル・ピクセル こしら・らく次
カラッペタンズ   こしら・志ららとのこと。
フルトレインはこしらさんが突っ込みでらく太さんがボケ役。成り立たない会話にイライラするこしらさんの言い草と無表情ならく太さんの落差が可笑しい。印象は今風お笑いって感じ。
LA・クリスチーヌはらく坊さんのキャラのせいか、一番オーソドックスなコントだった。ドリフっぽいというか、ちゃんとギャグに理由がある、みたいなね。らく坊さん、落語よりもこうして誰かと掛け合いで演っているときの方が面白い。1月の大喜利のときも、この日の最後にステージに弟子が全員集まったときも、ズバぬけてオイシイところ持っていく。
ジ・愛甲’sは小ネタの積み重ね。ネタのタイトルを言って一つネタをやり、またタイトルを言ってネタをやるという、若手お笑いにありがちな形式。その場では一番笑えなかったんだけど、終わった後になってぶり返し笑いが一番激しかったのがこの組だった。「イビキマン」というネタがあったのだが・・・正義のヒーローなのだが、ピンチの現場に駆けつけると口上を言いながらイビキをかいて寝てしまうというほんとにくだらないネタ・・・これが、あとで思い出したら妙に可笑しくて可笑しくて、一人になってからこみ上げ笑いが来て仕方なかった。なんなんだろう。
スマイル・ピクセルはらく次さんのイラストの勝利。一見こしらさんが突っ込みだが、よくよく考えると二人ともボケなのではないか。一応イラストに対してこしらさんが突っ込んでいるのだが、ことごとくツボを外して突っ込んでいる。それに対して客が「そんなことどーでもいいじゃん!」と心の中で突っ込みを入れるわけですネ。
最後はおなじみカラッペタンズ。通はカラッペと呼ぶらしい。(私の後ろの席のオバさまがそう呼んでいた)釣りは危険だというお話。この組ではこしらさんがボケ役。こしらさんの持ち味が一番無理なく発揮されていたのが、カラッペタンズでしょう。志ららさんがまとめ上手だというのもあるでしょうが。
で、優勝したのはスマイル・ピクセルでした。1部もそこそこ面白かったが、この日は志ら乃さんの二つ目昇進お披露目の会も兼ねていたので、二部からはなんとなくお祝いムードで和やかな雰囲気。
志らく師匠の挨拶から始まって志ら乃さんの伸び伸びとした「寝床」、それに触発されたのか勢いがあった志ららさんの「宮古川」、最後が志らく師匠の「大工調べ」でおしまい。
志ららさん、バレ話っぽい系統好きなのかな?この前も「疝気の虫」演ってたし。でもまだ彼は若いので、ちょっと聞いてて私はテレちゃうんでした。おいおい、まだそんなにスレてないだろー!?みたいな居心地の悪さ。もーちょっといやらしい感じのキャラクターならいいんだけど、けっこう好青年なんでギャップがネ。
でも志ららさんの「宮古川」のお花はかなり確信犯のしたたか女だなー。この前他の落語家さんで同じ話聞いたんだが、その人のお花はもーちょっと純情可憐だったっけ。その落語家さんは年配の人だったので、女性観の違いかも。