ビデオジャーナル20

うう、またまた文章は思いつかないのにネタのビデオだけは思いつく・・・・。
ヘンな日本語がでてくるPV特集ですー。

80年代の前半に日本ブームというのがありました。
今でこそテクノロジーオタク文化で世界のサブカルチャーを席巻するイキオイの日本であるが、この頃の日本ブームはもっと牧歌的だった。
アジアの東の端っこにある、謎の島ってところでしょうか。
なので、日本語を映像に使うとそれだけでミステリアスで不思議な感じを醸し出す効果があったんだと思われる。



B52'sの「Roam」
一瞬ですが、中央線の路線図が出てきて、「西国分寺」とかの地名がちらりと。
漢字って、読めない人から見ると模様みたいに見えるのかも。
あと、三味線と能面も出てきます。
しかしどうみてもタイのダンスや、未開の人々の映像も・・・。
まだ日本という国を、やや下に見ている向きもあるのだろうか。


SigueSigueSputnik「21st Century boy」
これは80年代にはめずらしくフジヤマゲイシャではない日本のイメージを使っている。
テクノロジー、コンピューター、アニメーションなどなど、今まさに世界が見ている日本だ。
時代をかなり先取りしていたように思えるが、先取りっていえるのはせいぜい2,3年の話だろう。
彼らの場合10年以上早かった・・・。早すぎると単に「変わった人」にすぎない。
それに音楽性がいまいちでどの曲聴いても同じに聴こえる上、ファッションセンスも変すぎて誰もついていけなかったのがイタイ。


CultureClub「Miss me Blind」
へんな日本語てんこもり。芸者もフジヤマも出てきます。
まさにこの当時のサブカルチャーにおける「日本」の扱われ方の雛形のようなPV。
ボーイ・ジョージ、日本通だとか何とか言ってたが、この程度かー。
「愛情」とか「戦争」なんてのは詩になる言葉でして、百歩譲ってよしとしよう。
しかし「甘酒」「もち」って・・・。「江戸」ってのも微妙だし・・・。
それに筆文字がものすんごい、ヘタ。
最後の「めらめらと燃えている」も意味不明。


80年代、まだまだ日本のイメージに誤解があった時代。
しかし、だからこそ面白かったんだな。
今、こういうビデオ、できるかな?
誤解が多い時代の方が面白いということもある。